「夢」と「妄想」

「ドリーム」と「妄想」の違いについて、ちょっと考えてしまったよ。

「夢」というと、すごく聞こえがいいんだけれど、
実際は、途方もないような事を言っているだけだったり。

あんまりにも途方もない事だったら、人の失笑を買うだろう。
特に実現できるだけの能力がない人間ならなおさら。

そして、人をその「夢」に付き合わせるような事があってはいけないと思う。

自分が努力する方向に向くものが「夢」であって、
人を努力させる方向に向くものはもしかしたら「夢」たり得ないのかな。

例えば、何か目標を立てるとするね。

「目標」といえば聞こえはいいけれど、人を追い立てるだけなら「ノルマ」。
どんどんと重いノルマを課されたら人は一体どう感じるだろう？
やる気すら失せるってもんじゃないんだろうか？

また、ノルマだけを追い求められた結果、質が落ちてしまうというのはしょうがない。

なのに、なんで、人は見えやすい表面上の数字にこだわるんだろうか？
どう考えても、「小人（しょうじん）だから」という風にしか思えないのはあたしだけ？

本当に必要なものはなんなんだろうか？

金銭的なものも、けちればいいって訳じゃなくて、
けちられたらけちられただけの仕事しかしたくなくなるのが人間。
「それに見合う対価」っていうのは必ず存在していて、
なんでもけちればいいって問題でもない。

特に、人的資源っていうのはすごく重要。
あたし、この世の要は人だと思う。

ダイヤを、「高いから」という理由で他のものに置き換えられるだろか？
又、「固くて使えない」と捨ててしまうような愚かな事をしてないだろうか？

人の心を掌握できれば、それは世界を手にしたのと同じ事。

あたしが親の会社を継げば、嫌でも「社長」となってしまうわけなのだから、
色んな事を勉強していかなければ。
いろんな愚かな事から教訓を得て行かなければ。

少なくとも今、あたしは「ドリーム」という単語に嫌気がさしている。
今まで「夢」って大好きな言葉だったのにね。

（30th Mar.08)