のしあがる

「のしあがる」って言葉にあんまり肯定的な意味を感じる人はいないと思う。
まして「何をしてでも」という言葉が上につくと、決定的に否定的な言葉になる。

そして、「のしあがる」という言葉は「がんばる」と非常に近い意味がある。

本人は「がんばってる」つもりでも、
他人から見たら「のしあがろうとしている」ように思えたり、
又、悪意を持ってそう思おうとする人だっている。

実は、先日、そんな風にグラビアアイドルの事を書いてある記事を見てしまった。

それは私の事が書いてある部分じゃないんだけれど、
整形疑惑のあるタレントさんや枕営業しているタレントさんの
「噂」を紹介する記事だったのね。

それで思ったの。

みんな、一生懸命頑張ってるのに、どうしてそんなにひどい事を書くんだろう？
って。

そもそも、周りを見渡してみたら、
一般人だって同じ事やってるんじゃない？

「リゲイン」のコマーシャルだって（最近ちょっと見ないけれど）
海をサラリーマンが大群なして渡ったり、
ビルの壁をよじ登ったりしてプレゼンの会議室に到着したりしてたじゃん？

でも、あれを見ても（まあ、勿論非現実的な話だけれど）
ふつーに「がんばってるなぁ！」と微笑ましく見るじゃない？

あれを「どんな手段を使ってものし上がろうとしてる」って言ったら、
なんて想像力がたくましいんだろう、と思われてしまう。

サラリーマンでも、営業職でも、販売員でも、みんながんばってるじゃん？
がんばればがんばっただけ「やる気がある」って評価されるじゃん。

けど、芸能界やレースの世界では、どうしてがんばったらいけないんだろう？

新人アイドルだって「がんばりまーす」って言うじゃん？

もしも、ホントに「がんばっちゃっ」たら、
その子はきっと影で悪口言われるんだろうな。

もしかしたら、事務所から「こうしなきゃ売れないよ」と言って、
半ば強制的に何かさせられたりしているかもしれないし、
本人だって悩みに悩み抜いて、でも他に選択肢がなくてやってる事かもしれないし。

みんなが「欲するもの」に自分を合わせて行ったり、
みんなの「期待」に応えようと努力した結果が、
「のしあがろうとしてる」なのか？

しかも、それがただの「噂」だったりしたらもっとかわいそう・・・。

まあ、あたしもその一連の記事で、「顔にいろいろ打ってる」って書かれていたんですが・・・。
余談ながら、私、顔には打ってませんから☆。
ビタミン注射なら定期的に静脈注射やってますが。
ビタミン剤飲むよりも、腕に打った方が効率的で体にいいらしいからね。

顔に打つって言ったらコラーゲンだろうけれど、
理香はコラーゲンは反対派だし、みんなにとめてる人だから。
だって、コラーゲン打った友達見た事あるんだけれど、
打った部分が点々としていて、なんかすごく不自然だったんだもん。
しかも、２、３週間後に逢った時も、部分的にまだ不自然で、それに驚いて、
あたしは絶対やらないと思ったし、みんなにも薦めていません。

・・・しかし、「いろいろ」って他に何があるんだろう？？
あっ。もしかしてフォトフェイシャルエステの事かな？
最近やってないけれど。
あれは顔にレーザーを「打つ」（正確には「照射する」）美顔エステだから、
まあ、一応、「打つ」・・・かぁ？？
っていっても、場所は普通に「エステサロン」でやってるよ。
整形じゃあないよ☆。一応。

閑話休題。

まあ、噂とは、自分でもこう実感している通り、めっちゃ根拠がないものなんだよね。

まあ、理香の場合は、「ビタミン注射（にんにく注射みたいな感じのもの）」を、
何か「コラーゲン注射」？かなんかと取り違えられたのかな？？
と、なんとなく納得はできるんだけれど・・・。

私は、噂も信じてない。
本人の口から言われれば信じるけれど、他人の言葉なんて信じてない。
だって、他人だって、誤解してそれを信じきってるかもしれないじゃん？

それに、「のしあがる」って言葉も、どうかと思う。
OLさんだって、言われるままにお茶くみやったり、コピーとったりしてるじゃん。
みんな、頑張ってるんだよ、誰でも。
職場に適応しようと思ってさ。

バレンタインには義理チョコあげたりしてるじゃん？
うちらがやると、どうして「媚び売ってる」とか言われなきゃならないの？
そういうことの集大成が「のしあがる」なの？

（13th Mar. '08)