理解

理解なんてしようと思ったって出来るもんじゃない。

ましてや理解してもらうなんて簡単な事じゃない。

そもそも、人はそんなに私の事を注意してみていてくれる訳がない。
「見てくれているだろう」って考えるのはうぬぼれだ。
例え、親兄弟や恋人だって、
そこまで細やかな気遣いが出来る人なんて、まあ滅多にいるもんじゃない。

更に言ってしまうと、そんなに人間なんて賢いもんじゃあない。

あたしだって、自分を振り返ってみたら、いかに人の事に注意を払ってないか。
他人の細かいサインを見落としているかに思い至る。

というか、「体が悪くても言葉をしゃべれないんだから」という理由で、
ものすご〜〜〜くよく見ているはずの自分の犬の不調ですら、
十分に気がついてあげられなかったりする。
いわんや、そこまで注意深く観察していない「他人」なんて、
もっと分かってあげられていないに違いない。

もっと言ってしまうと、「見よう」という気のない人間に何を見せても無駄だ。

自分的には「やったぁ、クリティカルヒット★」とも言うべき
ものすごーーーく自分の良い所というか美質を見せる事が出来たな〜と思っても、
それを見てくれる人がいなければ、茶番。

見てくれる人がいても、それを評価してくれる人がいなかったら、
・・・と言い換えてもいいか。

要するに。

我が子がすることはなんでも可愛いの！
うちのワン子はどこの誰よりも特別なの。
そして、私の憧れのアーティスト（モデルでもなんでもいいけど）は完全で、
自分の人生は、本にしたいぐらい素敵なの。
或いはブログに書いて他人に見てもらいたいぐらい面白いの。

人間なんて、まあ、そんなもの。

そんな人間にどうやって切り込んで行ったらいいのさ。

ごくまれに、共感できる人が現れて、
かわいがってくれたり、応援してくれたりして、
それを神様に感謝したりするんだけれど。

でも、たまに、切ない。

（01st Feb.08)