先日、すごく気になっていた詩、
ついにゲットしたので、掲載します。
ネットに溢れているものが、あんまりにもいい加減なので、
それもあたまにきた理由のひとつ。

本は、思潮社から出ている「島田雅彦詩集　自由人の祈り」です。
この一番最初に出てくる作品が「またあした」です。

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またあした

せかいとぼくはたたかっている
きっとせかいがかつだろう
ぼくにみかたはいるのだろうか
ああ、せかいはきょうもまたすこし
たいくつになってゆく
でもきみのことがすきになったから
つめたいむなしさをまぎらしながら
うたっていることにしよう
ついでになぞのきょうしにたずねてみよう
ともだちってなんのやくにたつんですか

せかいとぼくはたたかっている
きっとせかいがかつだろう
ぼくになかまはいるのだろうか
ああ、せかいはきょうもまたすこし
ざんこくになってゆく
でもきみとふたりでいられるから
かわいたかなしみをわらいにかえて
おどっていることにしよう
ついでになぞのきょうしにたずねてみよう
こいびとってそんなにいいもんですか

なまけもののともだちも
あまのじゃくのこいびとも
なぜかあしたにのぞみをたくす
むやみにげんきなこいびとや
わらいをわすれたともだちは
まよいをすててあしたもはしる

せかいときみはたたかっている
たとえせかいがかったとしても
きみはけっしてまけないだろう
つかれたら、おやすみ
いいゆめをみて、またあした