身の丈

多少知名度が上がろうが、テレビに出ようが、金を稼ごうが、
それが当たり前になるといちいち毎日幸せを感じたり
おもしろい人生を送っていると思わなくなってしまうでしょう。
どんなにたのしそうに見えても、
本人は毎日が楽しいと思っていないことが多いという事を知っておいてほしいのです。

フリーターやニートが増加している中で、
今の人たちは生きがいのない仕事はしたくないといいます。
が、仕事はお金を稼ぐためにするものだという考え方ができず、
仕事に生きがいを求めすぎているから
いつまでもフリーターやニートのままになってしまうのです。
人生はおもしろいものだという幻想を持ち過ぎないということは大切だと思います。

（高田純次「適当論」和田秀樹氏による考察）

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そうなのよね。

「生き甲斐」ってすごい大事だけれど、
こだわりすぎて、全てが後手後手に回ってしまう人って、
特に私の周りには多い様な気がする。

「身の丈」を知らないというのかな。
まあ、私を含めてというか、私が筆頭というか。

その無謀さがあったからこそ、
理香は今まで自分ではあり得ない様な大きな事を実現できたとも思うけれど、
失ったものも多かった様な気がする。

失ったものと言っても、ある日突然ぼこっと穴があく様な失い方じゃなくて、
砂時計の砂みたいに、一秒ごとに一粒ずつ減って行って、
気がついたら、「ああ、こんななってしまった・・・」と
愕然とするタイプの失い方なんだけれどね。

そういえば、理香の友達の鳳子って元レースクイーンの女の子が言っていたっけ。
「気がついたらだんだんと就職できる場所がなくなってきた」って。

勿論、転職系なら大丈夫なんだろうけれど、
でも、うちらの場合は、扱いはフリーランスだから、要するに「ぷーたろー」じゃん？
どんなにこっちの業界でキャリア積んでも、正直言って世間的には意味がない。
第二新卒みたいにはいかないわけよ。

そうなると「新卒」だろうけれど、
大学卒業すると２２歳。
留学だの浪人だのした人でも、まあたぶん２３、４歳？
大学院卒業で、２４歳（修士課程）。

まあ、就職しようと思って調べた事がないけれど、
いいとこ２５歳ぐらいなんじゃないのかなぁ？

そういわれてみれば、結婚だって。
今は高学歴の為に晩婚化が進んでいるけれど、
昔は２４歳ぐらいまでに結婚して・・・っていうのが普通。
２５歳になったら「遅い」とか「いき遅れ」って言われていたもんね。
・・・まあ、ママとかの時代の話だと思うんだけれど。

「生き甲斐」と同じ事で、男性だって、
「もっといい人」って探して行ったら、きりがない。
世界には２５億もの男性がいるからね。

身の丈を知って、というと夢も希望もない言い方だけれど、
適当なところで妥協して、あとは合わせて行くのも大事かも。
まあ、最悪「離婚」って手もあるんだろうけれど・・・。

あそうか。
離婚とかしたくないから遅くなるんだ！

それだけ必死というか、がんばっているんだろうなぁ。
まっさらなものを汚したくないっていう意味ではまじめなのかも。

まあ、でも。
そんな「まじめ」な人だからこそ、
「適当なところ」というものを意識するように心がけるといいのかもね。

（02nd Apr.08)