水風船

自分ばかりかわいそうだと思ってない？

自分ばかり傷ついてると思ってない？

本当はね、傷つけた人だって傷ついているんだ。

簡単な真実。
人を傷つけて、楽しい人なんていないんだよ。

ナイフを振り上げてしまうこの手を止めてと
心のどこかで思いながら、
めくらめっぽう刺してしまう。

そんな人だっているんだ。
そんな時だってあるんだ。

甘えなのかな。
病気なのかな。

最初は、環境の変化とかだと思っていたんだけれど。
或いは体調のせいだと思っていたんだけれど。

広がって行く不協和音が止められないね。

あたしが悪いの？
あたしだけが悪いの？

思っている事が言えないもどかしさ。

言いたい事は山のようにあるのに、
堰をきってくれない、水風船の様な自分。

だんだんたまってく。
どんどんたまってく。

いつになったらはじけるんだろう。

はじけてしまったら、全てが終わってしまうかもしれないのにね。
でも、それを心待ちにしている自分がいる。

解放されたいんだ。
この苦しみから。

あなたに止める力がないのだったら。
私が刺す前に、私の前から消えて。

（11th July.07)