私信

管理人さんからメイルきたの。
IPアドレスが一致するって。

住所、会社名。
あたしはあなたのことをそこまで知らなかったけれど、
けれど少なくともあたしの知っている断片的な情報とはことごとく一致したよ。

・・・。

ショックだったな。

といっても、理香は内容は読んでないんだけれどね。
私が読む前に削除されちゃってるから。
私の目に触れる前に、２４時間態勢で、迅速に処理されてしまっているから。

そして、管理人さんは内容を教えてくれないの。

あたしは強い人なんだけれどね。
この手に剣をとって、返り血を浴びながら戦うことだってできる。
別に負ける気はしない。

けれど、それでも、あたしの「心」が傷つくことを心配してくれる人たちがいる。
あるいはあたしに剣をとらせたくない人たちがいる。
私を戦わせたくない人たちがいる。
そんな人たちが、あたしを優しいシルクの繭に入れて、守ってくれる。

あたしはその「優しさ」にたいして、なにができるんだろうね。
少なくとも、感謝の言葉以外を口に出す気はないよ。

正直、私は思ってるの。
あたしがその「現物」をみたら、
普通に笑って済ませられるものなのかもしれないね。

だって、あたしはあなたの人となりを知っているから。

けれど、あたしは見ることができなかったし、
今となっては手遅れだ。
あなたが違うハンドルで何か書いたことすらも知らなかったし、
それが削除されたことすら知らなかった。

人格がたくさんあるのは楽しいよね。
名前を変えるのもありだと思う。
例えば、ちょっとからかいたい時にはこんなハンドル、とかね。

あなたはもともとちょっと突き放したような言い方をするキャラだもんね。

あたしはあなたが私のことをすいてくれてるって知ってるよ。
ずっとずっと前から応援してくれていたよね。

だから、誤解なんかはしてない。
別に、この事実に対して、怒ったりもしてないし、落ち込んでもない。

多分、なんかの行き違いなんだろうね。
私はそう信じてるよ。

ただ、誰かが、あなたを誤解してしまうということは伝えたいの。

あなたにとっては、深い考えがなかったのかもしれない。
あるいは、あたしならわかってくれるだろうという安心感があったのかもしれない。
でも、こういうことになってしまうこともあるんだ。

あなたが、別ハンドルであたしの誹謗中傷を書き込んだと。
IPアドレスまで出して、追跡して、
いろんなことを割り出されてしまうということ。
その報告がわたしにきてしまう。

こんな風に伝わってきたら、普通の人だったら絶対に、
「なんてやつ！」ってあなたのことを嫌いになってしまうと思うの。

でも、あたしは、間に人が入ってることだから、信じないよ。
間に入った人がどんないい人でも、
人が介在した時点でフィルターがかかるからね。

あたしがあなたを信じられるんだったら、それでいいでしょ？

ねえ。
あたしは黙っているべきだったのかな。

あなたがこれを知ったら、不愉快に感じるのかな。

（24th Jan '07)