すっぴん

あたしはすっぴんがだいすき☆。

やっぱり、なんといってもらくなのが一番なんだけれど、
なんとなく「お化粧すると肌に悪い」というような「美容の都市伝説」のようなものがあって、
精神的にもすごく「肌にいいことしている」的な安心感がある。

それと、なんとなく「男はすっぴんが好き」というような、
大いなる幻想みたいなものもあったりして。

それというのも、「すっぴん恥ずかしい」なんて言ってると、
「どうして？おれは好きだよ」なんて答えてくれたりする人がいたり。
「すっぴんの方が綺麗だよ」なんて言ってくれちゃったりする人がいたり。

といっても、よく考えると、
男の方も大いなる幻想に縛られているような気もしなくもなく。

「すっぴんをほめられると女は喜ぶ」とかね。
「お化粧している顔が好き」なんて言うと、気を悪くされるんじゃないか、とか。
「化けてるね」と同義語にとられるんじゃないか、とか。
或いは「化粧している顔」＝「飾っている顔」＝「素でない」
＝「好きでいちゃいけない」とか。

だから、女の方も、
「すっぴんをほめてくれる人」＝「ほんとの私を見てくれる人」
なんて幻想に惑わされてしまったり。
「すっぴんが好き」＝「素でつきあえる人」なんて勘違いしたり。

でもね、それは嘘だと思う。

そもそもお化粧自体が、
綺麗になるために生み出されて来たもの。
綺麗にならないのだったら、正直言ってこれほど無駄なことは無い。

まずは時間の無駄。
まあこれはどこまでがんばってやるかという問題もあるので、
無駄と言えるだけの時間をかけてるかどうかという話にもなりそうだけれど。

次にお金の無駄。
正直、化粧品ってバカ高い。
まあ、チープコスメもたくさん出回っているから、一概には言えないけれど、
バカ高いのはほんとにスーパー高い。

最後に労力の無駄。
お化粧のテクニック。ハウツーは一朝一夕にはならず。
日々の切磋琢磨、情報収集、新作コスメのチェック・・・。
ほんとに気合い入れないと、女の子なんてやってらんない。

すっぴんね。
確かに、ほんにんはらくちんなんだけれど、
そもそもおんなとしてどーだろ。

あと、お化粧も、やらないでいるとどんどんめんどうくさくなるし、
どんどん下手になるからね。
たまに、ならいいけれど、女を放棄してしまうと、やばいよね。