逃げ道があるっていうのは、感謝するべきことだと思う。

おかげで、私は強くいられるし、
道を踏み外さないでいることが出来る。

もしかしたら、「この道しかないんだ！」という必死さの方が、
成功するのかもしれない、と思う時もある。

けれど、
ぼろぼろのずたずたになった果てに何があるんだろう？

例えば、ある人に、ラブホに連れ込まれたことがある。
しかも割と最近。
理香はいまいちラブホがよくわかんなくて、
まあ、酔っぱらっていたせいもあるんだけれど、
なんかの隠れ家的なバー？かなんかだと思って入ってしまった。
（お恥ずかしい）

んでもって、入ってびっくりしてたら、
「僕は君がいやがるのに手を出さないよ」などと言ってくれたので、
そのまま出て来れた☆。
ふーっ。

たぶん、この人は、今年もやりたければ、自分と寝ろと言ってるんだろう。

でも、あたしはそういうのはほんとに嫌だ。
自己嫌悪に陥る。
最近はその人に電話するのすら手が震える程怖い。

いや、もったいぶってる訳じゃなくて、
生理的にこういうシチュエーションが受け付けないというか。

確かにやりたい仕事だし、大好きだよ。
でも、そこまでしてしがみつくものだろうか？

幸いなことに、あたしには他にも道がたくさんある。

このお仕事を続けていきたいのだったら、
いくらでもやりようはあるだろう。

ただ、親の会社という大きな逃げ道もあったりする。
これがあたしの最後の切り札。
言われなくても「社長のお嬢さん」ということになって、
言われなくても勝手に一目置かれるだろう。

もう、修羅場はさんざん味わった。
いろんな人たちとも触れ合った。
上から下までいろいろ見たし、
口のうまい詐欺師や海千山千の人たちとも渡り合った。

経験値はそろそろ十分たまった頃だね。

あとは、ステイタス。

学歴は申し分ないはず。
ただ、うちの仕事はインテリアだから、
やっぱりインテリア・コーディネイターの資格は欲しいところ。

というわけで、
コーディネイターの勉強をはじめることにしました。
そんなに簡単にとれる資格じゃないってのはわかってるけれど。

明るい未来が見えているんだから、
きっと頑張れるさ。