あなたは、美しい人。

気づいていないかもしれないけれど。
あなたはとても美しい人。

みんながあなたに注目している。
みんながあなたと友達になりたいの。

あなたはそれに気がつくべきね。

あなたはすべての人々に喜びを与えなければならないの。
それはあなたの使命。
生まれ持ってしまったさだめなのだから。

そう。

あなたは、あなたとかかわるすべての人々に優しくしなければならない。
あたたかい声をかけなきゃならない。
それは美しい人であるということに対する義務。
ノブレス・オブリージュ。

みんながあなたとお話ししたいんだから。
みんなに対して気さくでなければならない。

たとえ、それがあなたにとってなんのメリットも無い相手だったとしても。
お掃除のおばちゃん、通りすがりのおじさん、
アルバイトの学生さん、公園で遊んでいる子供たち、お店の店員さん。
自分よりも立場の弱いもの、若輩者、非力な人、
社会的な権力がない人たちにこそ優しい目を向けるべき。

みかえりを期待して何かやるのは小人（しょうじん）。
あなたは海のように大きな心で人々を包んであげなさい。
そうすれば、みんな、あなたに対して好印象を持つでしょう。

一度あなたとあった人は皆、
次にあなたと会うときまで覚えていてくれるでしょう。

あなたのファンを増やすこと。
芸能人じゃないけれど。
あなたを大事にしたいと思う人たちを増やすこと。
「あの人はいい人だよね！」とみんなが心から口にするようになること。

そうすれば、みんなが自分に優しくしてくれる。

そうして、みんなの心からの好意からは、
思わぬ「ささやかなメリット」も生まれてくる。

コンビニの店員さんは新商品を勧めてくれ、
美容院では新しい美容法の知識を教えてくれる。
要するに、
その道の専門家たちが、持てる財産を差し出してくれるということ。

これって、実はたいしたことじゃない？

そんな「ちょっとハッピー」があったら
きっと幸福な人生を送れる。
死ぬ間際に振り返った時に、きっと充実していたと思える。

それが、美しいあなたの生きる道。