大阪出張中に、あるホテルのラウンジバーに行くことになった。
あるホテルというのは、Hilt○nというホテルでございます☆。

シティーホテルの最上階にあり大阪の夜景を一望できるお洒落なそのバーで
本来ならばカクテルかワインなぞを頼みたかったのだけれど、
既に、その前のディナーで、十分に飲んでいた私は、
酔い覚ましに紅茶を頼むことにした。

待つことしばらく。
漸く運ばれて来た紅茶は、
「紅茶」と呼ぶにはあんまりにもふさわしくない代物だった。

ラウンジの光が暗いからなんだろうか。
いやそれにしても、あまりにも薄すぎる。
なんというか・・・申し訳程度に色がついたお湯、という感じ？

いや、大げさなんかじゃないよ。
もともとヨーロピアンな濃い紅茶やコーヒーは苦手な私。
そんな薄好きな私ですら「？！」と思うだけの薄さ。
そう。
何度もお湯を注ぎ足しているうちに色が出なくなってしまった、
そんな感じ。

といっても、自分の思い込みだと困るので、
一応、同席していた二人にも見てもらった。
が、二人とも首をひねっている程、ヤバい代物なのよね。

本来ならば、
一応、ワールドワイドに展開している「高級ホテル」の部類に入るホテル。
大阪でも、まあ、大阪事情はわかんないけれど、
それなりには「良いホテル」で通ってるはず。
そのスカイラウンジでこんなものを出したという時点で怒る人もいるだろう。
言っちゃ何だが、ファミレスの紅茶の方がおいしそう。
実際、理香も相当むっとしたんだけれどね。
でも、まあここまでは、「ミス」として許すとして・・・。

悪かったのはその後の対応。

理香が、「これは明らかに色がついてないですよね」とクレームをつけたところ、
ウエイターが言った言葉！

「これは、そういう品種でございます。」

はあっ？
客を馬鹿にするのもいい加減にしてよ。
におい嗅いだら、これ、ダージリンでしょ？！
ダージリンがこんな色である訳じゃないじゃん。
ふざけろ。

もう一つ言わせてもらうと、
ダージリンの中でも、シルバーチップオンリーならばこんな色もあるだろう。
でも、この香りは明らかに違うよね。
言っちゃ何だが、セカンド・フラッシュぐらいの茶葉じゃないの？
・・・って、まあ、どうせこんな話したって、この人の頭じゃわかんないだろうな。
つか、そもそもそんな紅茶の知識ないだろうし、
味だって香りだって、テイスティングできる能力すらなさそう。
だから客も自分と同程度だと思ってるんでしょ？
だから、「こういう品種」とか言ってごまかせるって思っちゃうんでしょ？
まるめこめると思っちゃうんでしょ？

おかわいそうに。

つか、なんでこのホテル、こんなウエイター使ってるんだ？
東京では、ここ数年のホテルラッシュで、マンダリンオリエンタルだとかパークハイアットだとか
がんがん世界中の超高級ホテルができているから、
正直、このホテルがそこまでハイクラスという意識はなかったんだけれど、
大阪には東京と比べたらそこまでたくさんのホテルもないから、
それなりにここは一流であると認識されていると思うのだけれど・・・？

まあ、とりあえず、一言言ってみる。

「・・・これ。ダージリンですよね？」

ウエイターさん、ティーバッグを見て確認する。
（そうなんだよ！しかもティーバッグだったんだよ。とほほ。）
「はい」

「・・・これがこの紅茶の色ってさっきあなた、おっしゃいましたけれど、
ダージリンってこんなカラーじゃないですよねえ？」

「これを飲んでいただいて、それでお口に合わなければ、
また別の種類をご用意できます」

・・・そこまで言われたんじゃしょうがない。
どこをどう見てもほんとに無理だと思うんだけれど、
どっからどう見てもまずい紅茶に口をつけさせてもらいましたよ。
（つか、ふつー、客にそんなことさせるか？）

・・・。

案の定、まずい。

つか、もう見た目から判断はついていたんですけれどね・・・。

一応、同じテーブルの人たちにも飲んでもらう。
うん。まずい。

と、意見が一致したところで、変えてもらう。

・・・のだが。

新しく持って来た紅茶が、なんと「アッサム」だったのだ！

うへえ。
勘弁してよ。
夜にアッサムかよっ！

つか、単純に、普通に濃いダージリンが欲しかったのに。
何考えてるんだ？！馬鹿じゃないの？
つか、馬鹿なんだろう。
今までの問答考えていても、バカなんだろう。

というわけで、もうそれ以上文句を言う気も失せたので、
しょうがなくアッサムを飲んだよ。

けど、あのウエイターさんの性格から言って、
自分のプライドを傷つけた腹いせとして
お湯になんか変な物とか混入させてないか不安になりました☆。
まあ、なんにもしてないと信じよう。

ちなみに。
翌朝、エクゼクティブ・ラウンジで朝ご飯を食べたときは、
パーフェクトなすばらしいダージリンが出てきましたよ。
（同じティーバッグですが）

また、そこで出ているグラスワインを友達が注文していたので、
いったいどんなもんかと思って一口もらったのですが、
これがなかなか美味しかった☆。

つーことは。

結論：ソムリエ一流。ウエイター２流。
ってことかな。

ちなみに、エクゼクティブラウンジのウエイトレスさんは１流でした。
また、フィットネスクラブも良かったし、インストラクターさんも丁寧。
お掃除のおばちゃんすら、とても良い感じでした。

スカイラウンジは、このホテルの癌かも。
ここでこのホテルの「品格」をすべて落としてるよね。

そして。

もう一個信じられないことがおこりました。

ラウンジは、外国人女性シンガーなんかが歌ったりしていて、
まあ、よくありがちなとてもいい感じの雰囲気だったのですが・・・。

ウエイターさんたちがタンバリンたたきながら給仕してるのっ。

うっそ。
勘弁してよ。

理香たちをつれて来てくれたプロデューサーさんは、
「ホストクラブのノリだ」「お里が知れる」と言っていました。

が、理香だって、
カラオケボックスに行けば普通に盛り上がるし、
タンバリンだってたたくよ。

盛り上がるのが悪いとは言ってない。
要はT.P.Oだよね。
時、場所、場合をわきまえているか。

別に、どんなノリでもいいんだよ。
でもね、
高級ホテルのスカイラウンジでタンバリンたたくのは違うと思う。

もしかしたら、ステージを盛り上げてあげようと言う同胞意識かもしれない。
優しさなのかもしれない。
でも、ふつーに、違うでしょ？それ。
お客さん、げんなりだよ、これじゃ。

さらに、理香が帰ってしまった後、
最終ステージでは、ウエイターがステージ前に集まって来て、
なんかみんなで体を揺らしながら？踊りながら？歌っていたらしい。

おいおい。

つか、ラウンジの歌手が目立ってどうするんだよ☆。
あくまでもただのB.G.Mに収まるっていうのが、
ラウンジの歌手の分ってもんだろう。

これじゃあ、歌手のコンサートだよね。
こんなもの、お客様に強要するなよな。

ほんとに面食らった体験でした。

けど、もしかしたら、東京と大阪を一緒にしたから悪いのかもな。
言語が同じというだけで、全くの異文化、違う国だと思えば、
もしかしたら腹も立たないかもしれない・・。