オトナの心得

カウンターで一人でお茶をしていたら、
隣にサラリーマンぽい二人組が座った。

そして、ヨーグルトだろうか？
くっちゃくっちゃと大きな音を立てて食べ出したのだっ☆。

・・・鳥肌です。

店内を見渡してみる。
残念ながら、移動出来るような席はないみたいだ。

わざと背を向けるようにナナメに座ってみたり、
わざとちょい離れ気味にしたり・・・。
でも、無理。

うーん。
こんなときはどうしたらいいんだろう。

抜本的な解決案としては、注意すべきなんだろうか。
多分、あの人は、わざとじゃなくて、無意識なんだろう。
そして、相当な人たちに迷惑をかけ、嫌がられてきたんだろう。
注意してあげたほうが、親切でもあるからなあ。

けどさあ。
大のオトナに対してだよ、
「音を立てて食べないでください」なんて言えない。
小学生じゃないんだから・・・・。
ちょっとかわいそう。

それに、マナーって法律じゃないよね。
法律って言うのは破ったらまずいと思うけれど、
マナーって言うのは、本人が笑われるダケの話。
マナーについてお節介する人っていうのは嫌いなんだよ、あたし。

電車の中でも、必要以上にお節介焼いてくるおばさんとかおじさんとかいるじゃん？
大抵「自分が正義」みたいな顔してる高飛車な人。
ああいうのって人として最悪だとおもっているし。

そうこう考えている内に、漸く食べ終わったみたいだ。

ほっ。

と思ったのも束の間。

・・・声がでかい！

おまけにやたら滑舌が良い。
アナウンサーか？

まあ、聞かなくても、あんだけでっかい声で、滑舌良く喋られたら
内容だって聞こえてしまう。
どうやらパチンコ店の人らしいですね。
（道理で声がでっかいわけだ）

何を何台なんて話を携帯であんな大声でしてていいのかな？
企業秘密じゃないのかな？
まあ、それもあたしのお節介焼く範囲じゃないからいいんだけれど。

あー、しかし、イライラがつのる。

せっかく一休みしようと思ってこじゃれたカフェに入ったのに、
気分ぶちこわし！

目なら、見なきゃいい。
匂いなら息を吸わなきゃいい。
というか、時間とともに慣れる気がする。
でも、耳はききたくなくてもきいてしまうんだよ！

そこで思いついた。
アイポッドがあるじゃん！

早速音楽を聴き始めた。
・・・んー。心が溶けていく・・・。

これがオトナ？
ちょっとオトナの対応を覚えて、
少しオトナになったあたし。

（02nd Sept. 2006)