ふっと年取ったときのことを考えてみた

ふっと、年を取ったときのことを考えてみた。

年を取ると、多分美味しいご飯もたくさんは食べられない。
味の好みも変わってしまって、
上質のモノを、しかもあっさりしたものを、ほんの少しだけ。
そんな風になってしまうんだろう。

お酒だって、たくさん飲めない。
なんとなく飲むと気持ちいいだろうけれど、
あたしはどっちかっていうと「人と飲むのが楽しい」ってタイプで、
もしかしたらあんまりお酒そのものがスキなワケじゃないのかも知れない。
誰かとお酒を飲むってシチュエーションがスキなんだろうな。
だとしたら、あんまりおうちで一人でっていうのも考えられない。

お金に困ったりはしないだろうなっていうのは救い。
親にそこそこの資産があるし、
結婚だってお見合いだろうから、
結局は、似たようなお家柄の人になるんだろうね。

でもねえ、お金があってどうしたらいいんだろう。
使うって言ったって、たかが知れてるだろうな。

あんまり広いおうちに住んでも、お掃除がたいへん。
理香の昔の実家にはお手伝いさんがきていたけれど、
他人がやってきてがたごとやるのも、年取ってからだと気になるだろうなあ。
自分が身体が動かないとかならいいんだけれど、
そうでもないんだったら嫌だよね。

お庭もたいへんだった。
庭師のおじさんが定期的に来ていた。
理香のおうちは、二階にお庭がある空中庭園状態だったからいいけれど、
１Ｆにお庭があったら防犯もたいへんだろうなあ。

まあ、かといって、おうちが狭すぎてもわびしいけれど・・・。

家具だって一旦取りそろえちゃえば、
あとはもう別に揃えるモノもない。
寧ろ、モノは減らしていく方向性なんだろうな。

一時期、シルクの寝具に凝ったことがあったっけ。
なんだかんだいって、随分使っていたんだけれど、
でも。ベッドをセミダブルに替えたときになんとなくやめてしまった。
洗っている内にすぐに風合いが落ちちゃうしね。

そういえば、レッキス（ラビット）やビーバーを使った
ファーの毛布もあったな。
あれもなかなか素敵だけれど、毛が散るし、健康にいいのかな？

今一番お金がかかってるのは、お洋服だろうけれど、
今、既に、「良いモノを長く使いたい」という方向性に変わってきている。
ホントに良いモノは、
例えば私が小学生の頃に買ったモノでも、今現役で使えているし、
こういうのが一生モノなんだと思う。
もちろんハヤリモノとかも買っちゃうけれどね。

年を取ったら、なにもかも今ほどは必要なくなっちゃうんだうなぁ。

ほどほどの大きさの快適な住まいと、
日ごろ食べるヘルシーなお食事が少しと、
適度な身だしなみ。
たまにお友達と一緒に、お食事に行ったり、
スポーツクラブなんかで健康的に運動したり。
日々読むための書籍代が少し。

そのぐらいでいいんじゃん？

あたしが今持っているものは、ほとんど必要のないモノ。
むしろ、友達の充実が人生を豊かにする鍵、そう思う。