お仕事

人間、浴びるほどお金があると、
逆に仕事が欲しくなるもんだと聞きました。

確かに、どう考えても一生かかっても使い尽くせないようなお金を持っている人も、
なにやかにやのお仕事をやっていたりするよね。
何不自由もないご身分なはずなんだけれどねえ。

あたしたちの感覚だと、
お金が出来たら、のんびりと遊んで暮らしたいな、って思うけれど、
人間、そこまでのんびりなんて出来ないだろうな。
というより、ホントにのんびりしたい人なら、ニートにでもなって、
年がら年中テレビやパソコンとにらめっこしてるかもしれません。
つまりお金のあるなしとは関係のない話になってしまいます。

仕事って煩わしいことが多いし、ストレスのもと。
時間を浪費する最大の要因。
けれど、やっぱり人間って生きるための大義名分が欲しいんじゃないだろうか。

苦しくても、やり遂げたときの喜びや充実感は
味わった人でないと分からない美味しい果実。
また、人と知り合ったり、人と協力したり、人に認められたりっていうのは、
生きていく上で絶対必要な条件。

なんにもストレスがないと、
我ながら「ダメになる！」って危機感を感じてしまう。
それは或る意味貧乏性チックなことだとおもうんだけれど、
お金持ちとか成功者って、私以上にそういう気持ちを強く持つのかも知れません。

お仕事とお金。
あたしたちは、生きるのにお金が必要だから、
大切な限られた時間を削って、お金に引き替えている。
それがお仕事だと思っていました。

けれど、こうして考えると、どっちがどうなんだろう。
本末転倒なのかもしれません。

よりよく生きるために、必要なモノ。
それは、コ・オペレイション。人と人とのつながり。
お仕事で得られる充実感。
自分の存在意義の確認。
人から必要とされているという認識を新たにすること。