生クリームの上澄み液

いつだって、同じようなテンパーでいたい。
いつだって、微笑みながらたくさんの人たちと会話をしたい。

けど、オンナノコだもん。そんなの無理。
機械のようにいつも同じでなんていられないし。
盛り上がるから、落ち込むことだってある。

とりあえず表面だけは取り繕うように努力はしているけれど。
でも隠せない夜だってある。

へこんじゃってどうしょうもないこともあるし、
訳の分からないなみだが悲しくもないのに流れてきて戸惑う事もある。

そんな時には、とりあえず身を潜めるようにしている。
被害が周りに拡大しないように。
私が誰かを傷つける事がないように。

そんな時に放置してくれる友達がいる。

そして、そんな時にでも放置出来ない友達がいる。

あなたはどっちが好きですか？
私は何故か後者に癒される。

あたしは頑固だから、きっと何も相談しないと思う。
あたしは、踏み込んできてくれても、きっと拒否してしまうと思う。
あたしはバカだから。
それに、死ぬほど意地っ張りだから。

けれど、それなのに、構ってくれる人がいる。
「いつでも愚痴れるように」って側にいてくれる人がいる。

ううん。物理的な事じゃないよ。

例えば、話す事なんてなんにもないんだけれど、頻繁にメイルくれたり。
ちょこちょこＢＢＳやブログにカキコしてくれたり。
「あ〜、あたしの側にいてくれるんだな」とカンジさせてくれる。
その幸せ。
「いつでも愚痴れるんだ」という安心感。

そして放置してくれる人がいる。
いつだって、好きなだけ放置してくれる。
メイル一本もなく。

きっと傷つくのが怖い人なんだろうな、と思う。
そして、私もそんな人傷つけたくない。

けどね。

そんなつきあい方なんか誰とでも出来るから。

あたしの調子の良いときだけ側にいてくれるなんて。
「その他大勢」で十分。
そして、あいにく「その他大勢」に、
私は個別対応の為に裂くような時間は持ち合わせていないの。
ごめんね。

そう。
例えて言うなら、
牛乳をぐるぐると攪拌していって、出来たクリームの上澄み。
牛乳は、その他多くの水分とか、そういうもので出来ているのに、
上の部分だけを食べようとしているだけ。

オイシイよね。それは。
でも、じゃあ、残った薄い水は、自分一人で始末しろってことなのね。

いや、別に人に面倒見て欲しいワケじゃないけれど。
というか、面倒みてくれても困るんだけれど。
でも、せめて気ぐらい使おうよ、そんなもんただなんだから。

人間の一番の美質は、
相手のことを思いやる気持ち、優しさだと思う。
それがない人間はいないと思うけれど、
その表現がヘタクソっていうのはかなり致命的よ。

（28th May. 2006)