私の背中には羽根がある

私の背中には羽根がある。
私は力強く羽ばたく力に充ち満ちている。

羽根を持たない人間。
羽根を持てない人間。

世界は広いから、みんなが私と同じワケじゃない。
でも、羽根を持っていることは、優秀という意味ではない。
単に人と違うだけ。

位置の優位性っていうのは、高い方があるらしいね。
だからきっと、人間は神さまを天の高みに据え、
悪魔を千尋の地の底に沈めてしまったに違いない。
けれどそれは、それだけのこと。
思い上がるネタにはならないでしょ？

羽根を持たない人々と仲良くしよう。
大地を踏みしめる太陽の子供達と知り合うの。
大海原を自在に駆ける鱗を持つ人々と手を取り合うの。
大地の底に潜む人間を見つけるの。

そうしてきっと人類はまるい地球を治めることができるのだから。

違う人間がお互いに分かり合うこと。
それは幸せへの階段をのぼっていくこと。

（04th May. 2006)