ああ、もうダメだ！

と、音を上げてしまいたいぐらい限界の夜もある。

もう何日間満足に寝てないんだろう。
つかの間の短い夢を貪ってはけたたましい目覚ましと共に目を覚ます。

充血がとれないよ。
これって、撮影で結構写っちゃうんだよねぇ・・・。
お化粧ののりだって、日に日に悪くなっていくのが分かって焦る。

自分の体力が、墜落しそうなぐらいの低空飛行で軌道を飛んでいても、
病院で一本の栄養注射をする時間すらないんだな。
そんなクレイジーな忙しさにじわじわと殺されそうな時。

波があるお仕事だとはいうけれど、
それにしてもあたしの生活ってビッグウエーブ☆。

小さな波ならば、海に浸かって遊べるのに。
大きな波ならば、サーフィンが楽しめるのに。
なのに、私の波の正体は、
何もかも流し去ってしまう津波だったりして。

果てしなくくり返される撮影の日々。
フラストレーションとジレンマでハリネズミのように膨れあがってる。

鎧はどこ？剣はどこ？
武装しなきゃ。あたし、こわれちゃう。

こうして、タイプライターを叩いていても、
頭の中のよしなしごとの自動筆記状態で、
限りなく展開してゆく曼荼羅に、
理解力の演算処理能力が追いついていかないような
無防備な時間が流れていく。

ほてってしまった足。
ハイヒールを蹴飛ばして、裸足で歩きたいような気分。
ざらざらの冷たい地面に触れることが出来たなら、
きっとあたしは解放されるから。

再起動のスイッチをぽちっと押して、
全てがリセットできないかなぁ。

もしもあたしが臨界点を突破したら。
その時は、フリーズしてしまうんだろうか。
それとも、クラッシュしてしまうんだろうか。

２４時に収録終了予定とブログに書いたら、
２４時ジャストにメイルをくれた異国の友達。
その優しさにふとあたしの心がみずみずしさを取り戻していく。
無機質から有機質へと鮮やかに転換していく。
それは聖母マリアの流す涙の奇跡。

こんな時でもちっちゃなハッピーは転がっているんだね。

あなたに抱きしめてもらったら素直に泣くことができるんだろうか？
そんな言葉を飲み込みながら、今日は安らかに眠ろう。

おやすみなさい。