カラオケに行くことになった。
まあ、飲み会の二次会っていったら定番だよね。

でもね、今日、そこで気が付いたことがあったんだよね。

歌って、得意な子もいるけれど、
中には苦手な子だっているってこと。

当たり前のことなんだけれど、
今まで、男の人で歌わない人って言うのはいても、
理香の周りの女の子達はがんがん歌う子達ばっかりだったから、
考えつかなかったよ。

「なんとなく雰囲気を壊したくないから」「楽しいからいたいんだけれど」
なんて理由で二次会にもついてきたはいいけれど、
カラオケだから黙って飲んでるぐらいしかやることがない！
一応本人は楽しんでいるつもりなんだけれど、周囲も気を遣ってしまう。

「聞いてるのも楽しい」っていうのが真実だというのは分かるよ。
理香も人の歌を聞くのって大好きだから。
ライブも楽しいし、歌うのとおなじぐらい歌を聴くのも好き。
特に友達が歌っていたりすれば興味は倍増。
選ぶ曲から、歌声まで。全部が楽しい。

けれど周囲は気を遣ってしまうよね。
「ごめんね、カラオケなんか来ちゃって・・・。」
そんな思いがどうしてもぬぐいされない。

そこで理香が思いついた提案。

「カラオケがダメな子は踊りを踊って貰う！」

なんてのはどうなんだろう？

踊りっていってもそんなすごいものじゃなくて、飽くまでも手踊り系かな。
例えばさ、男の人が騎士団の「One night carnival」なんて歌ったら、
絶対その場の他のみんなが合わせたように踊り出すジャン？
アレね、アレ。

踊りやすいところで、「アゲ♂アゲ♂EVERY騎士（ナイト）」なんかはいいかも。
かなり最近の歌だし、踊りは簡単だし、一体感があるし。
ちょっと古いけれど、木村由姫の「Love & JOY」はカワイイので○。
ただしダンスが早いので、ホントに全く知らない子が突然踊ろうとすると
なかなか難しいかも知れない。
あとは、「のまのまイェー」もパラパラになっているからいいよね。
ただしパラパラクラスになっちゃうと、知ってる人がいるかどうかが微妙。
高校生ならお手の物なんだろうけれど。

だから、練習することにしました☆。

彼女が歌えないならば、あたしが歌えばいいんじゃん？
そして彼女は踊ればいいんじゃん。
みんなも彼女を見て踊ればいいんじゃん。

これなら沈んでる人がいなくて済むんじゃないのかな？
やっぱり一人でも寂しがっている子がいて欲しくないんだよね。