金銀財宝のたっぷり詰まった長持ちだとか、
拳ほどもあるダイアモンドだとか、幻の秘宝だとか、聖杯だとか・・・。
そういった「お宝」って、きっと奥深い洞窟に隠されている。

インディージョーンズばりのトラップは大げさにしても
迷い道とか作ってあったりして、たどり着きにくくなっていたり。
わかりにくく、注意深く守られているものだったりする。

宝物に「そっちから出てきてくれ」って頼むのは、
とてもばからしいことだってどうして気が付かないんだろうな。
すべて相手に投げれば、
自分の責任は果たしたと思っているんだろうか。

求めよ、さらば開かれん、というけれど、
求めて、必ず得られる保証はないかもしれないけれど、
けど、求めなければなにもはじまらないのにね。

どうしてその一歩が踏み出せないんだろう。
プライド？それとも・・・？

勇者だけが手にすることが出来る秘密。

チャレンジするという気持ちが薄い人が増えている。
無気力な空気が世界に充満している。
「そこまでして手に入れる宝」の意義が下落している。
「かっこいい」という無意識の縛りにがんがらじめになっていて、
そこから抜け出そうというアイディアさえもでてこないのね。

だったら、ライバルは少ない方がいい。
プリンス・チャーミングは一人でいいのだから。
あとはいらない。あたしだけでいい。

熱いのがかっこわるいですって？
バカおっしゃい。

氷の杯に、火を灯すためには、
世界で一番熱いものであらねばならないのに。

あたしが聖なる火を付けるOneになる。
あたしが清めてあげるから。