オートギャラリー

今回の「オートギャラリーショウ」では、
相変わらずとてもたくさんの人たちが私のブースに来てくれて、
本当にありがとうございました。

残念ながら、今回はそこまで大きなブースでは無かったため、
たくさんの人を受け入れれるためのキャパシティーが不足していました。
そのため、たくさんの方々に撮って頂くことが出来ず、
申し訳ありませんでした。

今回は人が集まらないために様々な工夫をしました。
ポージングは１０分以下。長く立たないで休憩をたくさん頂きました。
またこれはいつものコトですが、会社の人たちがみなさんに注意を促したり。
でも今回は、理香のファンの子達にも手伝って貰うことが出来たので、
効果も倍増したんじゃないかと思われます。
手伝ってくれたファンのみんな、ありがとうね。

長く立っていると、どんどん人が集まってしまいます。
十重二十重と３６０度、ぐるっと取り囲まれてしまいます。
それ自体にはなんの問題もないんだけれど、
いくつか弊害が出てきてしまいます。

ひとつには、車が危ないということ。

好きこそものの上手なれといいますが、
やはり上手なカメラマンさんはとても充実した機材を持ってらっしゃいます。
プロですら「自分はプロだからコストパフォーマンスを考えなきゃならない。
アマチュアの人は、好きだから考えなくていい。
だから俺たちよりイイ機材とか持ってることがある」
と、舌をまくほどです。

ただ、その大がかりな機材が、
人だかりの中では、脅威になるコトがあります。

特に、いくつかカメラを使い分けている人が、夢中になって撮影していて、
使ってない方のカメラを車にぶつけてしまったり、とか、
隣のブースの展示車両を傷つけてしまっていたり、というのはよくあることです。
又、「人だかりがしてるけれどなんだろうな〜」と、
こっちを向いて歩いていた通行人の方が、
地面に置いたアルミのカメラバックに躓いて転んでしまったり。

よく花火大会だとか、災害の時に非常口に人が殺到して、
転んだ人が圧死してしまったりすることがあります。
あれは、人が積み重なると、
人そのものの体重よりもたくさんの横からの力がかかるので、
結果的に何トンもの重さになっていることがあります。
カメラマンさんが押し寄せたときに、
車のボンネットなどにかかる圧力はたいへんなもので、
ある時にはセルシオがぼこぼこになってしまったことがあります。
（当然ブース側も大変に怒ってしまい「もう藤咲は使わない」と言っている様です）
あの、天下のトヨタが作っている高級車ですよ。
凹んだのには、技術が悪いわけでも素材が悪いわけでもないのは、
みなさんに分かって頂けると思います。

まあ、理香が使われないのはともかくとして、
せっかく世界に一つだけのカスタムカー。
もともとのお値段も結構する車ですが、
更にソレを、オートサロンという晴れ舞台で見せるために、
日に夜を徹して改造を重ねてきました。
そんなプレシャスな車が、傷んでしまったら、悲しくないですか？
世界に一つだけ、という意味では、或る意味、
「世界遺産」とかと同じぐらい価値あるモノだと私は思っています。
というか本人には多分それ以上の価値のあるものだと思います。

どうぞ、大切な車を傷つけないでください。

ふたつめには、みなさん自身の安全。

多分後ろにいらっしゃる方には見えてないと思うのですが、
私の直前あたりにいる方々は大変なことになっています。
後ろから押すな押すなで詰めかけてくる人たちの圧力を背中で受け、
脂汗をかきながらじっと耐えています。
出たくても、人が押し寄せてきてしまっているので、
出るに出られない状態なんだろうと思います。
中には気分が悪いのでしょうか？
あおくなってる方もいらっしゃいます。

また、今回は起きませんでしたが、
暴動・乱闘の騒ぎが起きることもあります。
恐らく、人が詰めかけているその暑さと、湿度でイライラしてしまい、
簡単にきれやすくなってしまうのでしょう。
場所もイベント会場だし。

後ろの人が「あっ、こっち向いた」って撮ろうとするときに
前の人が同じように思って撮ろうとカメラを動かしたりするので、
後ろの人としては「邪魔された！」と思ってしまい、むっとするのでしょう。
カメラがあたったとかそういうのが原因になることもあるみたいです。

以前のオートサロンでは、理香が出番になるとその度に、
警備員さんがレシーバで仲間をよんで、
常時七人ぐらいの警備体制になったこともあります。
けど、オートギャラリーじゃあそこまでの警備員さんはいないと思うし、
警備員さんをうちが雇ったワケじゃないので、主催者側の負担になってしまう。

当然事務局から厳重注意が入りました・・・。

今回も事務局から「通路を塞がないでください」とか
「周囲のブースに迷惑かけないでください」とかの注意はあれでも入ってます。

なので、みっつめには、
「周囲に迷惑をかけないで」というのをお願いします。

通路をふさいでしまい、人が通れなくなってしまったりすると
会場内の渋滞に拍車がかかりますし、
なによりも利便性が損なわれてしまいます。

また、お隣のブースと喧嘩になったりするのも好ましくないですよね。
出展者としては「同業者」なのだから。
イベントっていうのは２，３日のコトでも、
同業者のおつきあいっていうのは一生涯、下手したら何世代だから。

ただ、理香も悪い。
それは認める。

みんな押しくらまんじゅう状態で、
額に汗を浮かべながら、頑張って撮ってくれているのを見ると、
理香も「頑張らなきゃ！！」って思ってしまうんだよね。

せっかくだから、いい絵が撮れるように協力したい。
せっかくだから、雑誌の取材みたいな格好いいポーズつけてあげたい。
それで、つい頑張ってしまいます。

結局、お互いの相互作用でヒートアップしてしまうのかも知れません。
あの熱気で、お互いにトランス状態はいるんだろうね。

（30th July. 2006)