The Sun

「アナタは忙しそうなのに全てに全力で取り組んでるように見えますね。」
というメイルを頂いた。

確かに、いつも全力なのは理香の身上。
よく他人のことを見てるものだなあと感心しながらも、
次の一言にあれ？っと思ってしまった。

「すごい羨ましいと思う。」

意外。
自分ってそんな風に見られていたんだ。

結構疲れる行き方だと思うんだけれどね。

理香は、生き急ぎたい人。
どうせ同じ８０年だったら、３倍忙しくして、普通の人の２４０年分生きたい。
理香はヨクバリだからね。
寝る時間けずって、自分の遊び時間やぼっとする時間を減らして、
くたくたになるまでカラダも心も酷使してしまいたい。

でも、エンジンがフルスロットルでかかってるとシャシーが傷んでしまう。
だからたまにずずーんと底なし沼に落ち込んでしまう。

でも、泥のベッドで癒されて生き返るの。
あたしは、有機物で作られたカラダを持ってるから。
塵から作られたアダムの、そのまたあばら骨から作られたこの身。

不死鳥だって一回死んで灰にならないと生き返らないでしょ？
だったら、あたしだって、そのぐらいの犠牲はしかるべき。

もしうらやましいと思うのだったら、
あなたも全力で取り組んでみれば良いと思う。
私の「疲れるよ」という言葉を聞いて、尻込みしてしまうぐらいならば、
最初から飛び込んでみて、実際に疲れてみればいい。

もしかすると、疲れが、心地良いものかも知れないでしょ？

（25th July. 2006)