What's in a name?

名前なんていうのは、単なる記号でしかないんだ。
名前、そのものには全く意味がない。

あるのは認識だけ。
これと、その名を結びつける絆だけ。

言い習わしが、言霊を作り上げるんだろう。
人々の意識が無意識にまで昇華されるにつれて、
純粋な「神」になるんだろう。

あたしがあたしでなくても構わない。

でも、言葉のイメージと、私のイメージを重ねていけば、
きっと認識はしやすいだろうし、
ある方向性へのイマジネーションを喚起することが出来れば
一定の形の効果はあげるだろう。

つまり、色を無色にとどめておきたいのだったら、
ころころと名前を変えていけば良いんだ。
キャリアも何もかもまっしろにして、自分のイメージも白く出来る。
人々の印象も散漫になるし、
何よりも過去のトレースがしにくくなる。

私みたいに、色を重ねていきたい人には出来ない芸当だけれど。
こつこつと積み上げていったモノを大事にしたい人よりも、
きっと刹那を生きたい人に向いている方法。

（17th July. 2006)