Bliss!

「理香さんてホント単純でわかりやすいから」と、
理香の担当ネイリストの愛ぴーに言われた。

あたしは、はっと思って聞き返した。
「やっぱりあたしって単純でわかりやすいよねえ？」

自分自身ではものすごーくシンプルな考え方を持っている人だと思っている。

寧ろ、一本気。
自分の得にならなくても、社会正義のために損を被っちゃうようなトコがある。
人の様々な考え方の多様性は受け入れたいと思うけれど、
自分の中のモラルとか考え方は、比較的ぶれがない方だと思っている。
だから、読みやすい。はず。

快不快も比較的顔に出てしまうひと。
これはホントは良くないんだけれどね。
だから、私が喜んでいるか、それとも不愉快に感じているかは、
すぐに読み取れる。と思う。

基本理念は「協調」、なのかな。
外れているようで、ぎりぎりのラインで外さないでいたい。
そして、外面を一面に覆う「帰国子女」の薄皮の下の餡は、
この上もなくコンサーヴァティヴで、日本人的。
なんだけれどなあ・・・。

なぜか「読みにくい」と言われる。
原因は不明。

難というか、一個だけ思いあたるのは、
自分にも厳しいけれど他人をもつい厳しい目で見てしまうきらいがあることかな。
ただ、最近はキャパシティーも増えてきて、大分まるくなったような気もする。

或いは、その「読みやすさ」が自分の思いこみなのか。
自分にとって自分の心は読むのは簡単だけれど、
人の心を読むのは容易ではないってことなんだろうな。

そこで、愛ぴーに言ってみた。
「なぜだかわかんないけれど複雑な人だと思われているんだよね」

すると、
「それは、理香さんの演じている表の顔しか見ていないからだよ。」
と、一言で片づけられてしまった。

なるほどね。そうなのかもしれないね。
私の「仕事上の顔」なんかを見ていたら、結構誤解するかもしれない。
自分が他人でも誤解するかもしれない。

どうやら私の友達とか、私と近い人間、つきあいの長い人間は、
一様にして理香を「単純なやつ」だと認識しているようなのが判明したので、
後日他の知り合いにも聞いてみた。

「それは、普通の人って、頭がいいからじゃないの？
世界を複雑に考えているから、キミのことも複雑にみえるんだよ。」

納得。

（16th July. 2006)