おばあちゃま

水曜日に大阪移動して、木曜日金曜日はそのまま大阪でお仕事。
ホントはそのまま東京かえりの予定だったんだけれど、
帰りに名古屋によっておばあちゃまのところでお泊まりすることにしました☆。

最近おばあちゃまのおうちに寄りたいと思うのです。
おばあちゃま愛に目覚めてしまったというか。

日曜日十年ぶりぐらいでこちらのおばあちゃまに会いにいったの。

親と一緒に移動するわけでもない移動は、よくわからなくてまごまごするばかり。
このお仕事で「知らないところ」に行かされることに慣れている理香は、
これでも割と、逞しい方。
知らない田舎の方に一人で行ったとしても、平気で電車とか探してたどり着く方だと思うのですが、
それでも大都会の名古屋は路線も多いし分かりづらい。

しかも問題なのは目指す駅に到着してから。

何度も行っているはずなのに、子供時代の記憶が曖昧なせいか、
それとも周囲がすっかり変わってしまったせいなのか。
曖昧模糊とした記憶を辿りながらなんども道を間違えてうろうろしてしまう。

さすがに「どこがおばあちゃまのおうちですか？」
なんて人に聞くわけにもいかないし・・・。
これがホテルとか神社仏閣ならば知ってる人もいるだろうけれど。
或いはもっともっと田舎だったりすれば、「○○さんのおうちはどこですか？」
なんて聞けば、答えてくれるような人もいるんだろうけれど。

そんなこんなでなんとかたどり着いた、おばあちゃまのおうち。
記憶と同じような、でもちょっと違うような。
あれ。玄関の脇に生えていた松ってこんな形だっけ？
玄関の塗り壁はそのまんま年を重ねてきたみたいだな。
欄間の彫り物がちょっと違っている気がするけれど、あんなんだっけ？

しかも、おばあちゃまのおうちに行ったら、
いわゆる「ベタ」なんですよ。

やれ理香ちゃんがやってきたぁ。
コレ食べなさい、アレ食べなさい。
コレ持っきなさい、アレ持ってきなさい。

そういえばこういう人だった。
いろいろ思い出してきたぞ。

しかもそれが癖の強い名古屋弁なので、田舎気分満喫。
というか、ほんっとに「おばぁちゃーーーん(/_-｡)！」というカンジ。

おばあちゃまだけじゃないよ。
あたしが到着した途端、「理香ちゃんが来たがや」と言っておばちゃまにまで電話かけるの。
それでまた、おばちゃまがどっかのケーキ屋さんでケーキやらお土産やら買ってきて駆けつけてくれたり、
・・って、まるで絵に描いたような宮崎駿じゃんか！
あたしは感動したね。
普通こんなのアリエナイジャン？！
「アメリカでかけがえのない友達が出来た」とか「マレーシアの人はあったかい」とか
「香港人は優しい」という前に、
どうして自分の国を見なかったんだろう！

ビバ日本の田舎。

そういえば、理香は、子供時代は
忙しくてカラダの弱い親元からおばあちゃまの所に預けられたりしていたので、
よく考えたら私にとっておばあちゃまは私の育ての母でもあるんだよね、
そんなことを思い出してみたり。
（だからうちの一家の中で、私だけが性格違うのかもしれない）

っていうか、今までなんでそんな事を思い出さなかったんだろう！

おばあちゃまのトコにいってみて「あたしってふるさとあるじゃん！」って事を思った。
もしかしたら普通の人は親とか田舎の実家に対して感じるようなことなんだろうけれど。

これからもっと名古屋に帰らないと。
って、別に名古屋に「住んだ」ことは実は一度もないんだけれどね。
親に預けられたりして、数ヶ月単位の長期滞在は子供時代に何度かしているけれど。
けれどここを私の故郷にしようと思ったよ。

おばあちゃまお一人だと心配だしね。
やっぱり不用心だよ。
押し込み強盗なんて来たら、おばあちゃま大変！
もちろん、呼べば来れる位のところにおばちゃまが住んでいらっしゃるから、
放置状態にはならないだろうけれど。
それにおばあちゃま自体が全然元気でぴんぴんしているので、
今のところは問題なさそうだけれど。

それからね、おばあちゃまがあんまり眠れないってぼやいてらしたのも心配だな。
病院からお薬もらってるというので、見せて貰ったら
ピルケースの中に丁寧に半分に切られたハル（ハルシオン）が入っていたので驚愕した。
まあ、多分アレは二種類あるうちの弱い方だろうと思う。
しかもおばあちゃまが「おばあちゃん、鋏できったったわ」と言っているので、
半錠しか飲んでらっしゃらないと思うけれど。
「こんな少しばかだでええわと思って」と言うけれど、おばあちゃま、それ、少しでも危険よ。

うちのママがおばあちゃまのトコにいくなら遅くに伺うとご迷惑だから、
どっかで一泊して翌朝から行きなさいとか言われていたの。
けど、そうすると、結構理香的には手間がかかるのと、あたし自身も女一人で泊まるのは怖い、
（お仕事なら平気だけれどね。仲間もいるし。）
その話をしたら、さかんに、
「おばーちゃん一人だで。誰も気兼ねいらんで、泊まってちょーでゃーね。」
（→名古屋弁。もしかしたら間違ってるカモ）とか繰り返し言うので、
なんか切なくなって、泊まることにしました☆。

これから鈴鹿とかもあるし、月イチぐらいで名古屋に寄ろう。
あんなに大喜びしているおばあちゃまを見ていたら、切なくて。

私は、私のことを愛してくれるファンの人たちに私の時間を殆ど差し出しています。
その愛に答えたいから。
だから、家に居るときには、他になにもせず、パソコンの前に座って、
ＨＰのＢＢＳのお返事を書いたり、ブログのコメントのレスを書いたりしています。
ＨＰのページを作って更新したり、画像を投稿したり。

けれど、今、こんなに愛してくれている身内がいるという事に気付いてしまった。
しかも、生まれたときから、恐らく私が死ぬ瞬間まで、
私があなたの孫として生まれたという、ただそれだけの理由の為に、
あなたは私を愛してくれる。
ずっとずっと変わらずに。

私は、やっぱりおばあちゃまに愛を表現しなきゃならないと思う。
みんなに愛を表現する以上に。
行動で示さなければならないと、素直に思う。

（03rd July. 2006)