オンリーワンの人生論

常に文句ばかり言っている人がいる。
私にはとても不思議な人に感じられる。

気苦労を人に説明したって、
ギョウカイが違うんだもん、環境が違うんだもん、
ちんぷんかんぷんだよ。

みんなオンリーワン。
それってとても素晴らしいことなんだけれど、
逆を言うと、みんなが違うんだから。
誰も、自分と感情を共有なんかできないんだよ。

・・・だったら、言うだけ無駄でしょ？

「周囲に愚痴ることで心が楽になる」というけれど、
本当に楽になっている？
結局は本質なんて何も変わらないんだから、
状況だって、好転なんてしっこないんだから、
そう気づいた途端、話しているだけみじめな気分になったりしない？

ホントに、楽になる？
そんな効能よりもむしろ、
臥薪嘗胆じゃないけれど、苦しさを何度も追体験することで、
恨みや悲しみを持続させるようなものじゃないの？

同じ人生だったら、嘆き悲しみ続けるよりも、
人を恨み続けるよりも、
そんなコトはさっさと忘れ去って、明るい日の光の中に飛び出よう。
湿った固い卵の殻を突き破って、今を楽しもう。

（18th Jan. 2005)