ダブルブッキング

既に入っている予定の上に更に予定が入ってきた。
ぶっちゃけ、重要なことではあるモノの、
どちらに転んでも大差はないような予定。
普通は最初に入った方を優先しているのだけれど、
微妙に、断りづらいままダブルブッキングになってしまった。

しかも、どちらにダブルブッキングの窮状を訴えても、
どちらも譲ろうという気配もなく、膠着状態が続いている。
このまま当日を迎えてしまうことになるのだろうか。
あたしの信用はどうなってしまうのだろうか。

本当に悩ましい。

一応、何が一番大事って、人とのつながり。
いい加減にああだこうだ動いている人もいるのだろうけれど、
私はかなりきっちりと計画性を立ててやっていくタイプ。
自分の計画が狂わされるコトは、美しい家具に傷を付けるようなモノ。
更に、人を巻き込んで類を及ぼすのは一番避けたい事態。

胃が痛くなるようなスケジュールのすりあわせ。
なのに、どうしても不可能が可能にならない。

そこで考えた。

完璧にしようとするから苦しいんだ！

この１日、いや、このわずか数時間のコトなんて、
自分の長い人生の中、何程のコトでもない。
ピーキーになる必要性なんて全くないんだ。

逆に、イライラして、これ以上の運を逃がしてしまわないよう、
積極的に幸せを呼び込むように、おおらかな心で過ごそう。
人にハッピーを感じさせるようなにこやかさを保とう。

物事のとらえ方には常に二通り（か、それ以上）あって、
大抵は、いいことと悪いことの二つに大別されているような気がする。
丁度「陰陽」のように。

「どちらに転んでもダメ」という現実を、
もう一つの眼から見てみたら、きっと、
「どっちに転んだっていいんじゃないの？
だって、何もないワケじゃなくて何かは必ず掴めるんだから。」
という、逆転の発想に思いたる。

悟りを開けば、物事は簡単なんだ。
苦しさに堪え忍ぶのが人生じゃない。
いいことや楽しさをかき集めていくのが人生なんだから。

ＲＰＧだって、受けたダメージなんかよりも、
集めたアイテムやゴールドの方を重要視するでしょ？
戦いの恐ろしさや難しさよりも、
終わった後に入った経験値が大切でしょ？

だから、悩まない。
自分の前の困難や、待ち受けるダメージを怖れない。

（13th Jan. 2005)