格闘系

格闘系の人って、どうしてああいうモノイイをするんだろうなあ？
たまにひっかかりを感じるコトがある。

格闘系、といっても、ここで言っているのはガチンコ系のコト。
プロレスに関しては、理香が元々プロレス出演者なせいか、
「エンターテイメント性が強い」と理解しちゃっているものなので、
どんなでっかいことを言おうが、「演劇」ってすんなり思っちゃうから、
ああいうショウというか演劇なモノじゃなくて。

例えば、ボクシング。
みんな、例外なく威勢良い。
「世界をとったるで〜」「殺す」「絶対勝つ」
そんな言葉がぽんぽんと出てくる。

例えば、Ｋ−１。
ボブ・サップとか、理香は好き。
んでもって、彼はなんか「嘘くさい」というか「演技している」というか
そういう匂いがプンプンするから、割と受け入れられる。
けど、それ以外とかって、まじめなカンジがするじゃん？
だのに、「俺にかかればいちころよ」みたいなコトを言うじゃない？

ああいうのを聞く度に、
「なーんでああいうことを言っちゃうのかな・・・。」って思う。

だって、未来のコトなんて何にもわかんないのに。

そりゃあ勝とうという気合いは分かるよ。
最初から「いやぁ、負けます」なんて言う人はいないだろうし。
やるからには勝つぐらいの気合いで望みたい、と思うのは分かる。
「今度の試合はどうですか？」というレポーターに対しての、
リップサービス的な側面や視聴者へのアピールをして大会を盛り上げたいとか、
そういうのも分かるんだけれど。
そして「勝つかどうか分かりません」じゃ、弱気に見えるだろうし、
やっぱり一つ威勢の良いトコを見せなきゃ、なんだろう。

けど、それで負けると痛々しい・・・。

世界でベルトを取るからこんなタイトルいらないぐらいのイキオイで、
あるチャンピオンベルトを腰に巻かなかった少年がいるけれど、
「んで、結局どうなったの？」なんて友達に聞いてみたら、
「ああ、あの後？結局負けたよ。」なんて言われるとね、
痛々しいよね。

「絶対勝つ！」だの「殺す」だの、
ああも威勢の良いことを言わなきゃいいのに・・・。
雉も鳴かずば打たれまい。
偉そうなことを言って、実力が伴っていれば格好いいけれど、
いや、実力じゃないな。
実力はあるんだろうけれど、勝負の世界なんて実力だけじゃない。
運だって相当あるんだから。

未来なんて見えないモノなんだから。
謙虚に、謙虚に。

そんな風に思ってしまうのでした。

（12th Jan. 2005)