新春

どうしよう。
私、最近、毎日が、楽しい。

毎日、なんか良いことがありそうで、希望でわくわくしている。
思わず歩く速度が速くなっている。

何が嬉しいのかまったくわかんない。
というか、具体的に何か楽しいことがあったわけでもないし、
具体的にあたしのこの将来に何が決まっているのかすら知らない。
というか、決まってない、んだろうな。
昨日のあたしと今日のあたし、何が変わったわけでもない。
素敵な知らせがあったわけでもない。

でも、いいの。

幸せの予感ってもんがあるんだったら、
そう、きっと、今のあたしはそんな気分。

世界が大きな歯車で、今それが動き出そうとしているの。
フルスピードでついていかないと置いて行かれそうで。
でも、何をしたらいいのか全くわからなくて。

世紀をまたいだときに、
私は歴史の瞬間に立ち会っているコトを嬉しいと思った。
けど、今は、自分の人生の転換期を迎えている。
大きな立体パズルのような分岐点が、
どっち方向に何度回転するのかも分からないけれど、
きっと、こんなに嬉しいんだから、何か素晴らしく良いことが起こるハズ。

神さまが何か素敵なチャンスをくれたんだ。
それが何かは分からないけれど、
今は目に見えないようなただの小さな種なんだろうけれど、
きっと、数日後には殻をつきやぶって、小さな白い根っこが現れるだろう。
そして、一ヶ月後には、立派な芽になって生えているだろう。
一年後には・・・花が咲くのかな、
それとも、若木になって育っているのかな。

身を切るような冷たい空気が楽しい。
箸が転んでも笑う年頃とはよくいったもの。
今のあたしには、太陽が照っている、それだけで幸せ。
歩いていること、それだけで嬉しい。

私に新しい春がめぐってくるよ。
一回りした神さまが、漸く光のかいなを私にさしのべるよ。
そして、私は、みんなに、溢れるような喜びの気持ちを分けてあげたい。
新年のウィッシュとして、
あなたに、良いことがありますように。
そう、真心から口に出したい。

いつか、みんなで、手を取り合って、
私たちの奇跡を、幸運を喜び合う日があるのかもしれない。

（01st Jan. 2005)