死刑

今日はイエスキリスト様がお生まれになった日。

そして、どこかで、４人の死刑囚が殺された日。

あたしたちは、全てが終わってしまった後に、
「死刑が執行されました」と、アナウンサーが読み上げる言葉を
ブラウン管越しに、なんとなく聞いている。
「うっそお。クリスマスなのに？」
なんて思いながら。

そっか。
日本は仏教国だもんね。
キリスト教のお祝いは関係ないか。

でもどうか、殺された四人の死刑囚の誰かが、
キリスト教徒じゃありませんように。
それじゃああんまりかわいそうすぎる。

ねえ。

ホントに死刑なんてあるのかな。

１３段の階段なんかを昇っていって、
死刑が執行されるその瞬間に、
なんかドラマティックなハプニングなんてないのかな。

例えば・・・そう。
んとね、

あっ！自分は死んだ。

そう思ったときに、人が出てくるの。
そして、こんなことを言われるの。

「あなたに刑は既に執行されました。
これから戸籍も抹消します。
そして、ニュースでも死刑が執行されたと放送します。
だからあなたは「死んだ人」として、
今後、世のため人のために働いてください。
どうせ、もう、生きてはいない人なんだから、
どうぞ、これからの余生を、生産的なことに使って下さい」

きっと、最後の瞬間のこんなところで「赦し」が出たら、
後悔して、精一杯生きるんじゃないだろうか？

死刑を確定されてしまった人は、
一体何を想って残りの日々を生きるんだろう。
残された時間はあとわずかなのに、一体何が出来るんだろう。

ねえ。

世界って何がホントなんだろう。

（25th Dec.06)