頑張れ！

最近がんばらない人たちが多くなってきたような気がする。
頑張れない人たちが多くなってきたような気がする。

友だちと話をしていると、
なんだかとてもイージーに生きたい願望があるような気がする。

最初は誤解してたの。

私もね、あんまり「頑張ってる」ってのを見せたくない人なの。
だから、陰で寝ないで頑張っていても、
人前ではけろっと平然とした顔をしていたい。
遊んでいるようなフリをして、陰で一生懸命努力したい。

頑張ることは素晴らしいこと。
けれど、「頑張っている」姿を見せるのは嫌。

一個には、恐怖から見せたくない。

そういえばこんなことがあったっけ。
私がアメリカに国費留学したときのこと。
「理香ちゃんは国費留学までして、一体何処の大学行くんだか楽しみだね」
そう伯父さんがおっしゃっていた、と、
母から受験勉強のプレッシャーをかけられたときには辛かった。
まあ結局、運良く、
東京大学（一次のみで二次はキャンセル）と東京外国語大学合格したけれど、
あれはホントに辛かった。

「あんなに頑張ったのにこれだけ？」
「あんなに頑張ったのに結果でないの？」
そう言われるのが怖い。
だから言いたくない。

努力してないように思われていれば、笑って結果を迎えられる。
でしょ？

二個目には、あざといから。

「こんなに努力してます」って、なんかヤラセか仕込みみたい。

昔のモーニング娘。が、最初から売ることが決まってるのに、
わざと「オーディションで落ちた人を集めた」とか、
手売りでＣＤを何枚売って・・・とか、
そんな事で、視聴者に「頑張れ！！」って感情移入させようとか。
そういうのって、いやらしくない？

人が頑張っていると、つい応援したくなるジャン？

その応援ってものすごくプレシャスだと思うんだよね。
そんな人の気持ちを弄ぶようなやりかたは嫌だ。

だから、「応援してください」って言うのを、
口で言うぐらいならいいけれど、
応援させようと計略を廻らすみたいなのは嫌。
頑張っている姿を見せてお涙頂戴するのは嫌。

でも、そんなあたしの考えと、
最近の若い子の考えは違うみたい。
（っていってもそこまで年は離れてないけれど）

「頑張りたくない」と積極的に思っているような節がある。

アメリカのジョークを思い出した。

「キミ、頑張って働いた方がいいよ」
「働くとどうなるんだい？」
「働くとたくさんお金が貰えるよ」
「お金を貰うとどうなるんだい？」
「そしたら、キミ、遊んで暮らせるじゃないか」
「なんだ、それなら今の生活と変わらないじゃないか」

まさにこんなカンジを地でいってしまう。

本気でやったらジョークじゃないよ。
所謂、シャレにならないってヤツ？

いつからこんなに人は非生産的になってしまったんでしょう？

親が公務員だったり教師だったり、しっかりしていると、
子供はそれに甘えてバカになってしまったりするというよね。
親がしっかりしてない方が、子供が余程ちゃんと育つとか。

もしかして、「子孫に美田を残そう」という思い遣りが、
人を無気力にしてしまうのかもしれないね。
それも皮肉な話だけれど。

頑張らない事って格好いいのか？
努力が嫌いって、本気で言ってるの？

なんで血を吐かないの？
なんで、ボロボロになろうとしないの？
どうしておさかなみたいにそう低体温なの？

頑張ろうよ。
人に見せなくてもイイから。
人に見せてもイイけど。
頑張ろうよ。