新しいスーツケース

新しいスーツケースを買うことにした。
今使っているピンク色をしたクレージュのスーツケースも
そんなに使ってるわけじゃないけれど、
どうしても欲しいスーツケースができてしまったの。
そんな時に、樹里ちゃんが、
「マレーシア行くときって何に入れていったらいいんですか？」
なんて聞いてきたから、早速スーツケースを貰って貰うことにしたのだ。

そして、今日、早速オーダー☆。

さあ、ちゃんと届くかしら。

あたしがオーダーしたのは、ドイツのリモア社のスーツケース。
サルサ（サルサプラス）というタイプの赤です。

これは、理香の仲良しの紅林ミキちゃんが使っていたモノ。
まあ、ミキミキは黒なんだけれどね。
それと、買った時期が違う為、全く同じものはないみたいです。
ミキミキが持っていたのは「サルサ」。
理香がオーダー出来たのは「サルサ・プラス」。

このリモアのスーツケース、
見た目はちょっとビジネスマンっぽかったり、
ドイツ製らしい質実剛健なカンジがイマイチ可愛くない。
ウリ文句も「１００キロの負荷にも耐えられます」とかね。

ただ、理香的ヒット・ポイントは、その軽さ。

なんといっても、やっぱりスーツケースは軽いのが一番。
海外行くとつい海外レアアイテムなどのお買い物に走ってしまって、
今までにあちこちの空港で追加料金を取られている理香としては
やはり１キロでも２キロでも軽いっていうのは魅力。

それから、理香にとって一番おおきなヒットポイントは、
片面あきだということ。

片面開きのメリットは意外と大きい。

まず一つに、荷物を詰めやすい。
両面開きのスーツケースってさ、
外から見ると、幅が２０とか２５センチぐらいある厚みなのに、
荷物をつめるために開いてみたら、真ん中で開くから、
片方が約１０センチぐらいの深さしかなかった・・・って経験ない？
１０センチからはみ出すようなでっかいものを詰めるのはちょっと厳しいかな。

しかも、理由不明なんだけれど、普通のスーツケースってさあ、
はじっこに行くほど微妙にカーブしていて、超入れづらいよね〜。
Ｔシャツとかジーンズなんかだったらまだしも、
お土産のために買った紅茶の缶を詰めようとしてもあの微妙なカーブで、
紅茶の缶が入っている紙の箱のハジッコが潰れてしまう。
そうすると、人様にお土産として出すのが憚られるような
きたないカンジがしてしまうのはあたしだけなのでしょうか？！

紅茶に限らず、お土産で買ったモノ（大抵四角いハコに入ってる）を
詰めていくときに、必ずロスが出る。
「あ〜あと一センチ幅が大きかったら、この箱、あと一箱ここに詰め込めるのに！」
と、パズルか積み木をやっている気分になってくる。

先ほども書いたように、スーツケースというモノは、
底（というか蓋？というかボディー？）が微妙にまるくなっているので、
箱モノを綺麗に並べて詰められない！
この世の中、ガウディーが言うように「自然界に直線はない」。
しかし、大抵あたしたちは人間世界で生きているのだから、
人が作った直線に囲まれて生きているのだ。
だから、四角いブロック状のモノを詰めようとすると
破綻が来てしまうようなカーブした底に対して、
ありがたみを感じることが出来ないのはあたしだけなのだろうか？

そう考えると、リモアのまっすぐなボディーラインは、
流線型の市販のスーツケースと比べたら見ためダサイ気もするが、
ものすごく合理的で使いやすそうじゃない？

実は、この「サルサ」、四輪と二輪があるのね。
そして、四輪のサルサの方が、二輪のものよりも大きめ。
容量でいうと、６リットルぐらい大きいかな。
まあ、二輪の方でも１００リットルは越えているのだけれど、
６リットルというと、あの牛乳パック３本分！

その牛乳パック３本分っていうと、一体何が余計に入るのだろう？
少なくとも、あたしたちが着るようなチビＴシャツ一週間分ぐらいは、
がんばれば詰め込めるかも知れない容量じゃないか。

と、考えて、四輪にしようか二輪にしようか悩んでいた。
四輪の方がいくらか高いけれど、
一生とまではいかなくても結構長い期間使うモノなのだから、
こんなところで、２万３万惜しんでも仕方がない。

四輪の方が、明らかに使う分には使いやすいだろう。
それは重々分かっている。

ちなみにミキミキが二輪にした理由っていうのは、
「とにかく軽さを重視した」とのこと。
四輪の方が、確かに１キロ程度軽くなっている。
たかが輪っか二つごときで、結構違うモノだな。

でも、理香が二輪にした理由は全く別。

それは、「片開きだから」。

そもそもあたしたちの使用状況を考えると、
どうせお仕事で海外行くときに使うじゃない？
そりゃあ、新婚旅行だの彼氏との海外デートだのいうのならば、
ゴージャスなスイートルームもありかもしれないけれどねえ。
どうせうちらはお仕事だもの。
いや、リゾートホテルであったとしても、
少なくともスーツケースをたっぷり二つもどかーんと広げておけるほど、
床面積は無限にあるワケではない。

国内出張はビジネスホテルのシングルだったりするけれど、
海外はツインで他のモデルの友達と一緒なんてことが１００％。
（これは交通費が高いからなのだろうか？）
そんな時には「相手に迷惑をかけない」というのが鉄則になります。

住宅事情が悪い国になればなるほど・・・
例えば香港などは繁華街の土地はめちゃくちゃ高いらしいしね。
更に悪いことには、うちらがお仕事で行くような海外は大抵「発展している所」です。
田舎じゃないから、部屋も意外とシビアだったりするのよ。

そこで一番重宝するのが「片開きのスーツケース」。
場所を取らないしね。
普通のスーツケースの時には、
必要なときにベッドの上に広げたりなんかして、
めちゃくちゃ使いづらい。

しかも、蓋の部分に荷物を詰めるのって普通にうざくない？！

蓋を閉めようとするときに、
蓋の裏側に詰めておいたモノが落ちて来ちゃったりするし、
うまく詰めないと、蓋が重くなってしまう。
それに、蓋を閉めようとして、スーツケースがずるずる前に行っちゃって
なかなか締められないで悪戦苦闘なんて事もあるよね。

なぜかリモアの四輪は両開き。
これは、得られるプラス６リットルのメリットよりも、
はるかに悪いマイナスポイントです。

これで４輪サルサが片開きだったとしたならば、
例え多少値段が張っても、多少重くなっても、
間違いなく理香は買ってしまうのだけれどなあ。
四輪の輪っかを付けたボディー＋何もついてない薄い蓋、という組み合わせで、
なんとか作って貰えないでしょうかね、新製品。

（16th Apr. 2006)