踏んだり蹴ったり

なんで「乗り換え案内」って、こう、タイトな時間設定をしているんだろう？
かなり離れた駅までコロコロを引っ張っていくと、
どうしても、検索で出てきた電車に間に合わないことが判明したのだ。

理香がＧＴ第二戦で岡山に飛ぶ日。
この大荷物。しかもこの傘！
早朝で電車も本数が少ないので、一本乗り損ねると大損害なのよ。

朝六時半の待ち合わせに遅れそうになって電話をかけた。

・・・すると、樹里ちゃんが病気になっていた☆！
あわてて、病院に行くように指示を出しながら、考えてしまった。

ま、それが全ての悪いことの始まりだったんだけれど・・・。

なんとチケットを持っていたのは樹里ちゃん。

理香は、あわてて長蛇の列に並んだ。
本来ならスルーでいけるところなので時間が刻々と過ぎる度に
じとっと汗をかくような焦りが募ってくる。

カウンターで状況を説明したんだけれど、
３万ぐらいの正規運賃での「二重購入」をさせられました。
本人確認も出来てるのに！と怒っても仕方がない。
これは１００日以内に、後に羽田までいって払い戻しをしないといけません。
やれやれ。とんだ二度手間だ。
っていうか、はやいうちに払い戻しをしないと、お金が勿体ないぞ☆！
しかも、４００円ぐらいとは言え、手数料がかかってしまいます。

そして、樹里ちゃんの分も、
後々払い戻しが出来るように、出発前にキャンセル手続きをとっておきます。

時間はどんどん過ぎています。
チェックインの荷物預けも長蛇の列。
せめて、このコロコロと傘を預けたかったのだけれど、時間もなかったので
「このまま行ってください」って係員のお姉さんに言われたので、
素直に従うことにしました。
「ちぇっ。こんなでっかい荷物を機内持ち込みか〜。
周りの人に迷惑かけそうだし、やだなあ〜。」

そして、大急ぎで行ったら、手荷物検査で超ひっかかってしまいました。
これ、もしも荷物を預けていたら、多分ノープロブレムだったのに！
というか、絶対ノープロブレムだったはず。

「荷物開けてください」からはじまりました。
あたし、自慢じゃないけれど、日本で荷物なんて開けさせられたの初めて！
海外だって、理香相当海外も行くけれど、ドイツで一度遭遇したぐらい。
なんなの？こいつ。

しかも、ご丁寧に、ポーチを一個一個いちいち機械通したり！
ちょっと、あたし、もしかして疑われているの？！
「時間ないんですけれど」とか言っても、聞く耳持たず。

とがったもの持ってないかって言われたので、
もしかして、ツメヤスリがひっかかったのかと思い申告。
見せてくれと言われたので、
その刃渡り５センチのちびツメヤスリをコスメポーチより提出。
したら「見せてください」といって、
理香の大事な商売道具を物色しはじめて、
刃渡り１センチ弱の眉毛切りばさみなどをつまみ出している。
おいおい。

一個言うことを聞くと、これかよ。
ずうずうしいなあ、こいつら。

っていうか、刃物類って、こんなんじゃひっかからないハズだよね？

挙げ句の果てに、未だかつてひっかかったこともないような
アイロンのカートリッジごときでたいへんなことになってしまいました！

なんかね、カートリッジ式のアイロンのカートリッジに入っているガスが、
機内持ち込み禁止なんだってさ！
へえ、初めて聞いた。
なので、「羽田で預かります」。
・・・って、それじゃあ現地で使えないジャン！！
なんのためにあたし、わざわざアイロン持ってきたと思ってるのさ？！

「職業上、これがないとどうしても困るんです」と抗議しても
「規則ですから」の一点張り。
カートリッジとアイロンを外して持っていくと言っても、
カートリッジ自体の機内持ち込みが禁止なのでダメだそうな。
コロコロを丸ごと預けるといっても、
それでもカートリッジをもっていると知った時点で、持ち込み不可だそうな。

「私は、今まで、何百回も飛行機に乗ったけれど、
こんなもんでとめられたのは生まれて初めてです！
国際線だろうがどこだろうが、一度もこんなこと言われたことありません！」
と、言ってもまったくもって無駄。

しっかし、たかが国内線。
こんな大勢のイッパンジンの前で、いちいち、
下着やらコスチュームやらが入っているような女の子のバッグを開けさせて、
こんなチェックして・・・って、
頭狂ってるとしか思えない。
権力を使ってハラスメントをしているとしか思えない！

ＪＡＬってたまに「客商売してるって分かってる？」って
言いたくなることが多いのはわたしだけでしょうか？

機体の使用年数が長い為、劣化している＝ボロいのはしょうがない。
「がたがたするのが怖い」って言ってＡＮＡを選ぶ人も多いけれど、
理香は「落ちる程の事故になる可能性はみな一緒」だと思ってるので、
というか、もし落ちたらたいした新聞沙汰なので、落ちないと賭けているので、
そんな神経質な事は言いません。

けど、ＪＡＬを利用していると、たまにかっちーんと来るようなことがある。
特に接客系。

お客様をお客様と思っているんだかなんなんだか。
親方日の丸？

ＪＲだって、ＪＡＬと同じで、もとは国がやっていた鉄道部門だろうに。
ＪＲは毎日頻繁に利用するじゃない？
でも、別にトラブルもフラストレーションも感じたことがないんだけれどなあ。

やっぱしこれは会社の体質の問題なんじゃないの？

あれだけ不祥事を起こしているんだから、少しは反省すればいいものを。

ちなみに、あとで合流した樹里ちゃん。
「アイロン忘れてカートリッジだけ持って来ちゃった〜」なんて言ってた。
（それを聞いたのが東京に帰る寸前じゃなかったらカートリッジ貰ってました）
理香は樹里ちゃんに教えて貰ってこのこてを使い始めた人なんだけれど、
そのこて歴が長い樹里ちゃんですらも、やっぱり今まで、
カートリッジごときでとめられたことなんかないみたいです。
まあ、彼女は、「ＪＡＬなんか乗ったことない」そうですが☆。
しかも、「ＡＮＡならとがめられても本体から外せばオッケー」なんだそうな。

そりゃそうだよね。
わざわざ旅先で使うために、必要があって持ってきたものなのに、
使えなくする権利なんてあるんだろうか？
旅先で買え、ということなのだろうか。

理香はＪＡＬビューＳｕｉｃａカードの会員☆。
しかも最近Ａクラス会員にクラスアップしたところだったの。
親がドイツのデュッセルドルフに住んでいるので、
日航ホテルはよく利用しているし、ＪＡＬは日本人として誇りに思っていました。
今までとても贔屓にしていたんだけれど、
こんな、人を人とも思わないような扱いするとはね。

あたしももう乗らないようにしよう。

ぼろい上にいばってるなんて最低！

・・・ところでこの話には余談がつきまして。
更にお迎えに来てくれたマネージャーさんが車をぶつけて、
バンパーをずるずるひきずって走ってる内にすり切れちゃったり。
その後、なぜかマネージャーさんに預けておいた理香のカメラが壊れてしまい、
いきなり使用不可能になってしまったり！
まじでアリエナイ☆。

さらに、樹里ちゃんをお迎えに行くために、
ギャルオンに立てなかったり・・・。と１日不幸が続きます。
チームまでが不振で、予選通過出来るかどうか微妙だったりしてね。
（最終的には通過して、決勝もまずまずでした☆。）

踏んだり蹴ったりの日って、あるんだよね。
ありえないような偶然でうまくいかない時。

けどもう、これだけ不幸が続いたら、きっと使い尽くしちゃうよ。
世界は陰と陽で出来ているんだし、陰だけ使ったら陽が残るジャン？

（08th Apr. 2006)