送らないメール

送らないメールって書いたことある？
案外いいものだよ。

メールって何のために書くの？って言ったら、
当然相手に送るモノなんだろうけれど、
じゃあ日記って何の為に書くの？って言ったら、
人に見せるために書く訳じゃないよね？
自分自身のために書いているんだよね。

「送らないメール」もそう。
自分の為のメールなの。
自分の心を整理するためのメールなの。

書き上がってみて、良しと思ったら、
実際に相手にメールしてしまってもいいかもしれない。
そのまま手元にとっておいてもいい。
いつか、冷静になったときに見直してみて、
どうでも良いと思えたら消去。
まだひっかかるなら送信。
あるいはペンディングでまたまた保存しておくこともある。

想いが溢れてしまう前に、
ペンに、キーボードに、想いをのせて、
頭の中身をロングメールに預けるの。
d頭の中で記憶させたまんまだと爆発しちゃうから、
外部メモリに記憶させておくんだ。

どうせ送らないんだから、
泣いても良い。思いっきり怒ってぶちきれてもいい。
意地悪を相当言ってもいいし、言いたいことを言うんだ。
そうしてすっきりさせるんだ。

「どうせ送らないならば時間の無駄」
「それに、一人でぐちっていても何の解決にもならないし」
そういう風に思うこともあるんだけれどね。
でも、人の思念に力があるのならば、
送らなくてもメールには思念がこもるはず。
それはきっと運命の輪だって動かす原因になるんだから。
決して無駄じゃない。
そこまでいうとオカルティックかな。

あたしの中の完結した世界で、
「送らないメール」は「送ったメール」と同じぐらい価値があるのよ。

（11th Sept. 2005)