ランニング

同じマンションにアスリートさんが住んでいるみたいだな。
カッコからいったら、Ｊリーガーとかなのかな？
モーターショウでめちゃくちゃ朝早くにおうちを出ると、
丁度、彼のランニングとニアミスする。

こんな、まだ、夜も明けやらぬ暗い空。
私なんかはだるさすらカンジながら、
仕事への長い道のりにため息をついているのに、
朝っぱらから元気に準備体操をしている。
私はそんな彼をちらりと横目で見ながら、
反対方向・・・駅へと向かって歩き始める。

朝日のさしはじめる街。
車の音さえも響くような夜中の面影を残しているのに。

なんだか朝の光って、風景が違って見えるね。
昼日中の蛍光灯のような真っ白な明かるさではなくて、
本当にバラ色の赤みを帯びた朝日。

・・・とっても美しい。

それでも薄青くなりつつある空には、
白く光るおぼろな月。
溶けて消えてしまいそうな儚げな光を放ちながら、
美しい姿をかろうじてとどめている朝。

冷たい風が妙に心地良いプラットフォームで
見下ろす街の景色。

そっか。
この時間にランニングすればいいんだ。
そんなことを実感する。

やっぱりプロフェッショナルがデイリーにやっていることだから、
多分、人間生理学とかそういう類の理に適っているんだろうな。
１日の代謝を上げるためにもいいのかもしれない。

日に焼けたくないのならば、もう少し早い時間でもいい。
真っ昼間ってあんまり走る気もしないけれど、
真夜中だと暗くて物騒だけれど、
早朝の薄暗い時間だったら、一番いいんじゃないのかな？

（19th Oct. 2005)