ラブ・レター

何も別に一生逢えない訳じゃない。
多分、あと三週間の辛抱なんじゃないか。
三週間か。・・・三週間ね。
・・・長いね。

付き合って、何年も・・・ううん、何年なんて贅沢言わない。
せめて二ヶ月でも三ヶ月でも、いい。
貴方のことを理解する時間があったらよかったのに。
貴方との信頼関係を築ける時間があれば良かったのに。
貴方の愛情が、私の心に染み渡る時間がああったら良かったのに。
・・・そうしたら、あたし、きっと、もっともっと強くなれるのに。
予想された困難に対しても心構え出来たのに。

表面は、極めて明るく楽しくお馬鹿に振る舞いながら、
日々募っていく不安に飲み込まれていっちゃいそう。
表面張力でかろうじて貼っている杯をこぼさないように、
揺らさないように。
がんばっているよ、あたし。
めちゃくちゃがんばっているよ。

最近、人前ではしゃぐことが多くなった。
体が震える程の大音量の音楽も、
クラッシュと隣り合わせなぐらいハイスピードのスーパーマシンも、
体がしびれて動かなくなるぐらいの強いお酒も、
騒々しい真夜中のバカ騒ぎも、好きになった。

でもね、でもね、
忘れようとして、どんなコトしても、忘れられない。

いつでもふと携帯のメルを意味なくチェックしたり、
ため息をついて会話の途中で話を忘れて黙り込んで自分の世界に入ってしまう。
いつもの二倍も三倍もはじけまくって、
そうして、一人になると、倍も三倍も落ち込むんだよ。

あたしはばかだなあ。
多分仕事モードになっている彼を安心させて、
お仕事に没頭させるのが良き彼女でしょ？
でもね、いつもぐるぐる考えた末に出てくる答えは、
絶望的なぐらい否定的で。
しかも嘘だと笑い飛ばせるほど貴方のことを知っているわけもなく。

一体あたしは何をやっているんだろうね。

でも、分かってるんだ。
彼の頭の中に邪念を入れちゃいけないって。
ここであたしが耐えられないとかいっちゃダメだって。
少なくとも今壊しちゃダメ。

がんばるの。

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んー。なんかけなげだわ、あたしって☆。

懐かしいラブレターを見つけてしまった。
今更胸きゅん☆。

（06th Oct. 2005)