細かいこと

細かいこといってひかれるのもイヤなんだけれど、
細かいこと程、本当は大切なことなんだよ。

どうでも良いような些細なこと。
そんなことにひっかかっている自分自身に対して、
「ちっちゃいなあ！」って呆れたくなるような情けない気分。
でもね、そんな自分を肯定してあげないと。

大きなコトが何か一個どっかーんって起きて壊れるコトもあるんだけれど、
むしろ、世界の出来事は、
ちっちゃいことの積み重ねで壊れていくモノじゃない？

逆を言うと、ちいちゃなコトに気が付かなかったら、
ちいちゃなことを大事に出来なかったら、
きっと、たくさんの人を傷つけたり、
たくさんのものを壊してしまったりするんじゃないのかな。

一番楽チンなのは、気が付かないこと。
気が付いて平常心って言うのは一番難しいのだから。
だから、
「頭をぱかっとあけて、シナプスぷちぷち引きちぎりたい」
なんていう衝動に駆られる。
アルジャーノンに憧れてしまったりする。
ignore is bliss！

知らないってコトは罪がないよね。
まあ、大局的に見れば「無知は罪」なのだけれど、
とりあえず「知らなかった」は言い訳になる。
同じように「思わなかった」「気が付かなかった」も、
本人の責任感を刺激しなくて良いので、よい。

だから、修行だと思おう。
針のむしろに座ったときに、
針に気づかずに座り続けることが不可能だったとしても、
気が付いて、超然としている意識を保とう。
人の能力って素晴らしいモノだから、
きっと、鍛錬は不可能を可能にするのだから。

そうしたら、「最初から気が付かない」というか
「気が付けない」人よりも、遙かに豊かじゃない？

（27th Nov. 2005)