男と女の友情

男と女の友情って成り立つと思う？

理香は成り立つと思う。
ただし、「恋愛感情も何もなければ成り立つ」とは思わないな。

恋愛感情が全くなかったら、
「仕事仲間」などのケースでは成り立つだろうけれど、
プライベートまで仲良くなれるかどうか疑問。
いや、恋愛感情っていうと行き過ぎかな。
「好き」という気持ちがなければ、と言い換えた方がいいかもしれない。
もしかしたらそれが異性に対してで、
比較的強い場合には「恋愛感情」なのかもしれないけれど。

ふつーに考えてご覧よ。
理香の人生の中で、その時々に仲良かった子って何人いる？
同じ小学校・中学校・高校・大学・・・転校先も留学先も含めての友達。
「ご飯がない〜」って理香の部屋に転がり込んできた同じ学生会館の友達たち。
同じ事務所でレッスンをしていた友達たち。
同じチームで一緒に泣いた友達たち。
毎日一緒だったよね。
みんな、環境が変わるとともに徐々に疎遠になっていった。

彼女たちで、今でも連絡とっているって子は一体何人いるの？
まあ数人の例外はいるけれど、
今もコンスタントに連絡とっている子達って何人いるんだろう。
もし統計学なら０％と表記して構わない程度の誤差だと思うんだよね。

勿論今普通に電話したら、
「うわあ、久し振りじゃん？元気？」
なんて普通にしゃべれるだろうけれどね。
そして、遊ぼうと思ったら普通に遊べるだろうけれどね。
でも、特に用事もないのに、って遠慮してしまう。

この遠慮、が「友情」の限界なんだろうな。
ここを越えるのは「好き」という気持ちしかない。

好きだったら積極的になれる。
「逢いたいんですけれど」と素直に言える。
そして、「お茶しようよ」なんて言われれば、こっちも時間つくるよ。
その一歩を踏み出す力なんだよね。

同性ですらそうなんだもん。
まして異性なんて。

男は女にひかれるのは当然。
それは神さまが定めたコトだもの。
だから女に対してのハードルより高くなるよね。

何らかのアトラクティブなモノがなければ、
一緒にお茶する気もしないのが本音。
お仕事関係だったら別にそんなものは関係ないけれど、
普通に友達になるためには「好意」を持たないと成立しない。

恋愛感情というとちょっと強いけれど、
一緒にいるということがメリットになるようなヒトでないと。
メリットっていうとなんだけれど、
要するに、「一緒にいることによって癒しになる」とか、
「話をしていると何か得るモノがある」とか
「この人と友達でいるということが自分にとって嬉しい」とか、
そういうアドバンテージのコトね。

これはまたちょっと違うけれど、
有名人と友達になりたがったり（或いは寝たがったり）、
お金をくれるヒトに群がったりするようなヒトも、
「分かりやすいアドバンテージ」を求めているだけで、
結局はあたしたちと同じなのかと思ったりもすることが最近ある。
ただ、この「ちょっと違う」という点は、
実は相当大きな価値観の違いだったりもするのだろうけれど☆。

何がアドバンテージになるのかは違うにせよ、
要するにそれに於いて「好意」を持ち、
それによって繋がっている関係な訳でしょ？
男に対してだと顕著だけれど、女に対しても。

だから、「何もないところ」には何もなりたたないのサ。

（05th Nov. 2005)