呼吸法

呼吸って、日々あたし達が普通にやっていることじゃない？
っていうか、寧ろやらなきゃ死んじゃうし。
だから何の変哲もないこと。

でも、最近ナニゲに「呼吸法」について考えています。

きっかけは、「ブレス」。
っていっても、専門用語？だからわかんないだろうな。

理香は昔、かなり本格的に声楽を習っていました。
先生が有名な方だったので、
海外に招聘されて国賓という形で演奏旅行にもいったんだよ。
今考えてみると、ナニゲにあたしってすごかったかも・・・。

まあ、それはどうでもいいんだけれど、
レッスンの始まる前に、かならずやることがあるのね。

それは「ブレス」。

床の上に寝ころんで、おなかに手を置きます。
丁度死体が胸の上に手を組んで棺桶に寝そべるように・・・
って、たとえ話がナンだけれど、
まあ、とにかくそんなイメージで、
でも、手はおなかのおへその上あたりで。
両手は組むんじゃなくて、重ならないように乗せてね。
ああそうだ。「前へならえ！」の一番前のヒトがやるポーズ。
あれは両脇に手だけれど、あれをおなか側にずらすカンジ。

そして、めいっぱい息を吸い込みます。
床に寝転がる理由は、
「寝るときはヒトは無意識のうちに腹式呼吸になっているから」
という理由です。
どうですか？
息を吸ったときに、おなかは自然とふくれましたか？

次に、息を吐いていきます。
僅かに口をあけて、
歯の間から「す〜」という音が聞こえるぐらいの強さで息を吐きます。
途中で息を吸ったりしちゃダメ。
とにかく長く細く、果てしなく長く細く息を吐き続けます。

この間、なるべく一定のカンジが望ましいのですが、
なかなかそうはいきません。
自分なりに一定をこころがける程度でいいんじゃないのかな。
理香はこれが結構長く続く人で、二分近くいったりするんだよね。
もしかしたら肺活量すごいあるのかも？

そして、全部吐ききります。
もうダメ！って思った後でも、
まだまだどっかから空気が出てくるのが不思議。
一体カラダってどうなっているんだろう？

というか、こんだけ体から空気が出てくるって言うことは、
もしかしたら普段の呼吸って、１００％じゃあないんじゃないの？？
例えば、５０％ぐらいで呼吸していて、
残りの５０％って、体の各細胞の中で停滞してるんじゃないの？

ということは、これって、デトックス？？
普段交換されることのない余計な空気を、
強制的に吐き出してしまって新しい空気を詰め込むってこと？
新鮮な新しい空気に入れ換えるんだったら絶対カラダに良いはず！

というか、腹式呼吸だから、
腹筋が鍛えられるよね。
最後の方、息吐ききるときとかおなかぷるぷるするもん。
腹筋みたいに腰痛める心配もないし、
ただ寝ころんで息を吐いたり吸ったりするだけだもん。

声楽の時には、このブレスを５本ぐらいと、
息を短く切るブレス
（スー、ではなくて「すっすっすっ」と切るブレス。
こっちの方が腹筋は鍛えられるカンジがする。）
これを５本ぐらいずつやってからレッスンだったんだよなあ。

ちょっと歌を今勉強はじめようとしているので、
「声楽も歌も同じだよ！」なんて気持ちで、
昔のレッスンを思い出しながらいろいろやってみたところ、
子供の頃の昔は何も意識しないでやっていた
「ブレス」の効能に気が付いてびっくり。

こないだ、超睡眠不足でステージに立つ機会があって、
しかもずっと立っているだけというような状態だったんだけれど、
途中あくびが出そうで眠くてしょうがなかったのね。
で、周りが音楽とかでうるさかったので、
どうせ息の音は聞こえないだろうと、こっそりブレスをやってみました。
したら、眠気すっきり！
停滞していた悪い気が全部入れ替わったみたいで、
嘘みたいに元気になりました。

こりゃあいいや。
別になんかダイエット食品だの化粧品だの特殊なものじゃなくて、
普通にみんながやっている「呼吸」だよ。
これなら誰でも出来るでしょ？

理香は最近寝る前にやっています。
目が覚めるかとおもいきや、
割とさっくり眠れるし、深く眠れる気がする。
もし興味があったらお試しあれ。

別に理香が発明したことじゃなくて、
本格的な声楽やっているヒトなら多分全員やっているコトだし。

腹筋付けて肺活量つければ歌もうまくなるし、
原稿読みも見違えるように上手くなるよ。
多分痩せるし、アンチエイジングにもなるだろうし。

目下の理香のお勧め。

（03rd Nov. 2005)