ただし、みんなが１００キロで走る道路を、
もしも３００キロで走ったらどうなりますか？
前の車を抜かすために、
相当危ないまつり縫いのような運転をすることもあるでしょう。
あちこちに敵を作り、怒りの種をまき散らしてしまうのです。
今考えれば、「若さ」故、
しかもあふれ出るような情熱の十代だったと思いますが、
そんなコトを長く続けていると、
マシンの整合性が崩れ、まっすぐ走れなくなります。

今は速度を落とし、周りの道路環境をよく見ようと、
少しペースダウンをしはじめたところ。
高速の世界ではホワイトアウトしてしまって、狭まってしまう視野が、
速度を落とすことによって、路肩の風景までが目に入るようになってくる。
そして、それは、この人生行路のドライブを豊かにしていく。
決して無駄じゃない。

だって、女の子は、２０代も半ばにさしかかったら、
「若いね」「かわいいね」だけじゃ許されなくなってくる。
でも、１０代や２０代の頭だけちやほやされたらそれで終わっちゃっていいの？
中身を付けて行かなきゃ。
自分の頭でモノを考えるようにならなきゃ。
でも、自分の頭「だけ」で考えた世界にはまらないように。

年を取って、お馬鹿な女の人を見ると、
本当に哀しいなと思ってしまうのです。
しかも、そういう女性の数の多さには正直驚きます。
番茶も出花だった頃に、どうして視野を広げておかなかったんだろう。
どうして、アリではなくキリギリスの人生を選んでしまったのだろう。
結婚＝永久就職だった時代から変わって、
今は結婚だって、パートナーシップなのだから、
いつ離婚してもおかしくないでしょ？
もしも放り出されてしまった時に、貴方は自分の足で立てますか？

年を重ねてしまうのは、仕方のないことであって、
それは、赤ちゃんだって、わんちゃんだって、石ころだって、樹木だって、地球だって、
みんなみんな同じように年をとっていく。
だから、あがいたって仕方がない。
あ、ちなみに「アンチエイジング」は、「美への挑戦」だから、
これは全然別の話ですよ！

今思ったんだけれど、
人間って、「神童」に憧れているんだなあと思った。
「顔や身体は若くて、頭は老成している」というのが理想なのかもしれない。
これの違った形が「ロリ顔・巨乳」かな。あはは。

まあ、それはともかくとして、
やはり中身を充実させていかないといけませんね。
中身の充実って簡単に言うけれど、これはどうしたらいいのかなぁ。

人によってのアプローチの仕方は大分変わっていくだろうけれど、
もしかしたらエステのように外見を磨こうと
地味に努力するという所からはじまるのかもしれない。
勿論お稽古事もいいけれどね。
ただ、それで満足して完結していてはいけない。
とりあえず、表に出る、人と逢う。沢山衝突して、沢山悩む。
エステのように磨くコトは、人と話がしたくなることだと思っているのね、理香は。
お稽古事は、話題の豊富さに繋がるし。
自分のインナースペースの充実も勿論だけれど、
本人だけが満足していてはいけないと思う。

人と逢う。
人生の激しい流れに身をまかせる。
そして、もまれて、転がされて、角がとれて、
やがて、握り心地のいい石ころになる。
すべすべのね。