私は人の願望を実現する鏡なのかもしれない。
あなたの中の望みを、感じ取って、変貌する。

貞淑な妻にも、知的な先生にも、高飛車な女王様にも、
透明感のあるお嬢様にも、カジュアルな友達にも、
頼れるお姉様にも、カワイイ妹にも、
慈愛溢れる聖母にも、ワガママな娘にも、
マニアックなおたくにも、何も知らない赤子にも、
そう、なんにでもなるよ。

感じるの。
あなたが私の中に何を求めているのか。

そうして合わせてしまうんだよ。
あなたの願望の中の「わたし」にアクセスする。
アナタの中の希望を壊す事は出来ないし、
がっかりさせたくはないから。

私に何も求めてないなんて言わないで。
そんなことを知ったら、私の存在感がなくなってしまうから。
そう、私はアナタが望んだときに生まれてくる「存在」。

だけどね、たまに考えるの。
同調するものが無くなったときに、
私は一体何色になるのかなって。

もしかしたら無色透明になって消えてしまうのかな。