自分が悪いんだよね。
絶対に。

だって、ほら、忘れてるじゃん。
あのころの一途な気持ちを。

周りすら気にならないぐらいに夢中になって、
一生の間にこれしかない！ってぐらいにずっぽりはまって。
何も要らなかったあの頃。

それに比べて、なんて打算的な今！

なんにも持っていなかったけれど、
なんにも考えていなかったけれど、
でも、とにかく一生懸命だったんだよね。
今から見たら、バカみたいなあたし。

でも、少なくとも、今みたいに熱くなれない私よりも
きっと、１００万倍もマシなんだよ。
あたしの心持ちが悪くなったから、
人の好意が素直に入ってこないんだ。

誰からも愛されないと嘆くよりも、
自分が何ものにも変えられないほど深く愛せない事を嘆くべきだ。
支離滅裂で、破滅的だったあの頃は、
守るべき物やほっぽり出せない責任を背負い込んでしまった今よりも、
遙かに濃密だったでしょ？
思い出さなきゃ。

・・・もう、戻れないの？

そう。時は不可能だよね。
でも、気持ちは不可能じゃないでしょ？
身体がついていかなくても、
心の余計な脂肪はそぎ落とせるはず。

なんのポーズを付けているんだろうあたし。
なんのプライドなんだろうね。
本当に傷つくのは、
プライドが傷ついた時じゃないでしょ？
私の心の望みが満たされない乾きに比べたら、
やがて治る擦り傷なんてなんぼのものよ？

ぼろぼろになろうよ。

イマドキを嘆いていたってしょうがないじゃん。
だってあたしが生きているのは今だもん。
昔は良かった・・・って、まるで年取ったみたいな考え。
老け込むにはまだ早いでしょ？
それともレースクイーンギョウカイは２５歳になったら、
「老後」に突入しちゃうのかな？
それもどうよ？

満足出来ないなら、走ろう。
自分の足で走ろう。探そう。
みんな、あたしの責任なんだから。