愛ぴーと、共通の友人について話をしていたときのこと。
どうも、彼が私に対して嘘を言ったんじゃないかという
疑惑が私たちの会話の中心になったのです。
まあ疑惑なんて言うと、なんかすごい話だけれど、
実際はたいした内容でもなくて、
「あ、それ、嘘なんじゃーん」
「かもねー」なんていう程度の内容なんだけれどね。

まあ。そんな話は置いておいて。

しばらく二人で会話していた後で・・・。

愛ぴーは、
「いや〜、やっぱり嘘じゃないんじゃん」
という結論に落ち着きました。
「だって、そんなところで嘘ついたって
別に意味ないし。
わざわざ理香さんに嘘をつく必要性も感じられないし。
嘘だったら最初から言わないでしょ。」

理香は、こう思いました。
「嘘なら嘘でいいんじゃん。
だって、そんな些細な嘘が嘘だったとしたのだったら、
逆にかわいいじゃん。
っていうか、嘘言う必然性を感じないのだから、
そんなトコで嘘をつくのは逆に理香によく思われたいからでしょ？
その「嘘」がいいよね。
イロケがあって面白いよねー。」

結局二人とも「だよねー」で終わってしまった話ですが、
愛ぴーと理香の性格の違いが出た一幕で、
なんとなく理香は面白いなあって思ってしまいました。

同じ「嘘つく必然性がない」とい話から、
どうしてこうも差が出るんでしょうね。

まあ、でも、理香の持論として、
勿論詐欺とか、明確な悪意がある嘘の場合は違うんだろうけれど、
嘘の根本には
「人によく思われたい」という意識があると思っています。
だから、嘘っていうのを許せない人も多いだろうけれど、
あたしは許せるな。
なんか可愛くなってしまうのです。