今日、たまたまいきつけの美容院で、
友達のレースクイーンとばったり遭遇した。
名前を出しても構わないとは思うんだけれど、
メモランダムは後に残っちゃうモノなので、
一応、名前は敢えて書かないようにしましょう。
まあ、Ｈ子ちゃんというコトで。

Ｈ子は２００４年で引退を決意しました。

でも理香にとって、彼女はチームメイトでもあったので、
やめてしまうのはとても寂しいと思うのです。
理香もまだ元気いっぱいで上昇志向の強かった時期ならともかくとして、
最近、同期や一年違いぐらいでデビューしたレースクイーンが、
うん、理香と一緒に何年も頑張っていた子達が、
どんどん消えていっている現状は寂しいばかり。

絶対、またレースに引っ張り出してやるぅ☆。
なんて考えていたのですよ。
どうせ、車好きの彼女のこと。
きっかけさえあればきっとまたサーキットに立つでしょう。

でもね、彼女は、もうレースクイーンをやりたくないんだって。

かなり固い決心で言われてしまうと、
理香としてはとりつく島なし！といったカンジ。

昔は極端な話、
「あたし車大好きだからどんなレースでもやりたい！」
というような性格だったような気がするんだけれど。
今はどんなに勧めても、
「いやあ、もういいよ〜」
「惜しまれている内にやめるのが花だと思うんだよね。」
そんな返事しか返ってきません。

そこで彼女の話を聞いてみることにしました。
一体どんな心境の変化なのかと思ったのです。

「ギャルパラの海外バージョンとかあるんだけれど、知ってる？
私とか理香とか、載ってないんだよね。
取材はちゃんと来てるのに、掲載されていないんだよ。
知ってた？」

でも理香はそれは違うと思ったんだ。
「だって、そんなん当たり前ジャン！
だって、理香達は所属してる訳じゃなくてフリーなんだもん！
アレはギャルパラに広告打っている事務所の女の子達が
バータで載せてもらってるんでしょ？
そんな差別、昔からあったじゃん。
雑誌社にとって、広告主はクライアントだからね。
クライアントの子は大きく載せたりするのは当然の話でしょ？
理香は別に気にしてないよ。
第一、今更気にしたってしょうがないじゃん。」
そう言ってみたんだけれど、
彼女はそういうのを見るとがっかりしちゃってやる気をなくすんだって。

「なんかそういうふうに、レースクイーンギョウカイ自体が、
事務所の力の張り合いみたいになっている現状が嫌」

そう言われると、理香も返す言葉はない。
確かに理香もそれで随分苦しい思いをしてきたし、
今だって差別受けてるしね。

彼女は、別にレースをやらないだけで、
モデルをやめる気はないからまだ続ける、と言っていました。
あと海外のレースとかはやりたいそうです。

理香は事務所賛成論です。
別に理香も所属や専属になりたくない訳じゃない。
事務所にギャラの５０％前後の上納金を納めるかわりに
自分が何もしなくても事務所が売ってくれるっていうのは
本当にありがたいシステムだと思っています。

逆に理香が今やっている位の仕事を
黙っていても取ってきてくれる事務所があるんだったら
ギャラが半分になってもいいから専属になってもいいと思っています。
ただ、この不景気のご時世、
一個の事務所で食べてける程の仕事量はまあないし、
事務所が仕事取ってきてくれるのを待っている
「巣の中のひな鳥」状態って苦手なんだよね。
理香、待つぐらいだったら自分から
アグレッシブに餌取りに行って巣からおっこちちゃうタイプ。

まー、あたしも彼女も根本では似たようなスタンスに立っていると思うのね。
ただ、現れ方が違うのかな。

理香の場合ははなから諦めている派。

「別にレースで頑張ろうと思ってないし。
逆に他のただの「レースクイーン」と違って、
あたしは英語も喋れるし、
ＭＣとか固いナレーションとかレポーターとか出来るし。
テレビとか他でも頑張れる。
でも車好きだからレースはオファーがある限りやっていきたいなあ」
ってカンジかなあ。

別にどっかの事務所がレースギョウカイ独占していたって、
互いに事務所同士で力張り合ったり、
自分トコの子「だけ」売りたいとやっきになったって
「勝手にやって」ってカンジかな☆。
そもそもあたしは個人。
組織さんと張り合う気もないし。
レースだけが仕事じゃないし。