顔が見えない人でありたい。
逆を言うと、万華鏡のようにさまざまな顔を持ちたい。

「下品かと思うと繊細で、
わがままかつ寛大。
自由奔放でありながら、きちんとスケジュールをこなす。
そしてセクシーなのに機械的。」
（「ニューズウイーク日本版」より）

こんなふうに書かれる存在をうらやましく思う。

どこからもはみ出ている疎外感。
オンリーワンであることの孤独。
それを感じないですむほどの神経の太さもない私は、
多分、人の強さに癒される。

ギラギラした目をした友達は、
あたしに大事なことを教えてくれる。
彼女を見ていると、
「生きなければ！」と強く感じる。

不器用なあたしが出来ることは、
馬鹿正直にぶつかること。
でも、自分自身をさらけ出すことは、
はずかしい。
そしてつらい。

何に於いても、物事には二つの局面があって、
いいとみえることにはかならず悪いことがついている。
だから難癖を付けるのは簡単なことなの。
逆言うと、フォローも簡単だけれどね。

でも、ホントの自分を出してしまって切られたら、
ものすごくつらいコト。

だったら、ホントの私をカモフラージュすればいい。
どこからもはみ出ているならば、
どこも自分の顔にしてしまえばいい。

切っても切ってもシャドウばかり。
本当の私はどれだろう。
そう思わせたらしめたものだね。