もしもお金があったとして

もしもお金があったとしたら、あなたはどうしますか？

お金って、とても怖いモノだと思うんだ。

あったらあったで友情を壊したりするし。
便利そうでいてけっこう使いこなすのが難しい。
まあ、伝説の武器みたいなものかな。
よかれと思ってやったことが、その後当てにされるようになるのもつらいし、
「彼女を友達として助けたい！」という善意が、
いつのまにかハートウオーミングな関係からぎすぎすした関係へと変化させてしまったり。
ホント厄介。
助けられても「持ってない」というフリをした方が良いのか？
案外お金のない人たちの方が幸せなリレーションシップを作り上げている。

「お金を持っていること」そのものに価値を見いだして、
「お金を持っている自分」に対してへいこらしてほしいという人もいるだろうけれど
あたしは、お金なんかをさっぴいたところで、
損得抜きの感情で理香を評価して欲しいという人だから、
飾りを取り除いた自分自身を好きになって欲しいし、
そこを評価してほしい。

だから、私はもしもお金を持っていたとしても、
持っていないように振る舞いたいし、持っていないのを前提としたい。

とりあえず、ブランドモノのお洋服とかは避けたいな。
実際問題として、うちの親がブランドとか好きなんで、
理香も小さい頃からオーダーメイドで作成したりしていたけれど。
そして一人暮らしとなってしまった今でも、
マルキューの５０００円ぐらいのお洋服のとなりに、
とんでもない価値のお洋服なんかが、吊されていたりするのだけれど、
滅多に着ることはなかったりするし、それで良いと思う。
人と同じ。或いは人より少し上。
そのぐらいで十分なんじゃないの？

バッグも、人と同じで十分。
みんながヴィトン持っているから、あたしもそのぐらいでいいや。
親からもらったエルメスなんかは箱にしまい込んで、出すこともない。
今後、似合うようになったらはじめて使うことにしましょう。
今は、まだ早い。
高いモノを持っていて見せびらかす程子供じゃないし。
なくなってショックだと思うようなモノは使わない。

お金は表に出るようには使わない。
どういうことかというと、例えばこんなこと。

交際費・交通費は自分にとってプラスになるから、
おっくうがらずにあちこちに顔を出し人脈を広げる。
それは「生きているお金」だから。

ブランドモノのお洋服を買うぐらいならエステに通う。
フィットネスクラブに通う。ダンススクールに通う。
中身を磨けば、表なんてなんでも似合うの。

お勉強はいくつになっても大切。
英会話スクール。お料理教室。お作法教室。
ワインスクール。着付け教室。
なんでもいいの。自分の興味をひいたもの。
これという趣味を極めていこうよ。
将来、絶対自分の役に立つんだから☆。

海外旅行もいいよね。
異文化に触れるときに、激しい火花が自分から出てくる。
新しい驚き。新しい体験。
それらが身になっていく喜び。

そして、普段はつましく。
「え。あの人ってお金なんて持っていたんだ」
そう思われるぐらいが一番素敵。

お金を持ってい「たら」の話なんだけれどね。

（22th Dec. 2005)