愛される方法

お風呂から出てみたら、
付けっぱなしにしていたテレビで「徹子の部屋」をやっていた。
元カリスマホストという城咲仁さんがゲスト出演してた。
以前、そういえば誰かと話していた時に、
「最近元ホストあがりの人が芸能人になったよね〜。」「へ〜。知らないや。」
なんて会話していたのを思い出しながら、
なんとなく、昼ご飯のダイエットスープなどを作りながら見ていたのね。

そこで、「愛される方法」みたいな話をしていたの。

「お部屋の模様替えを一人でやっちゃうような女性っているじゃない？
あれって男はひくんですよね。
すごいね。このタンスも自分で動かしたの？
俺っていらないじゃん、存在価値ないジャン、みたいな。
だから、全部を自分でやらないで、最後だけ残しておいて、
そこは男に頼むとかするといいですよ。
ただし、最初から全部『やって』だとめんどくさがるから、
最後だけ頼んで男を立てた方がいいです。」

なるほどね。
でも、模様替えって、「家具の移動」がほぼ全てじゃない？？
まさか壁紙の貼り替えとかまで含めたこと言ってるのかな？
それに、フローリングの上の家具って、フローリングが傷まないように
家具屋さんがフエルトみたいな保護材を家具の下に貼ってくれてるし、
体当たりで押すと、案外なんとか動いてくれたりするんだよね。
持ち上げなきゃならないような場合とか絨毯の場合は無理だろうけれど。
時間のあるときにちゃっちゃか片づけたいし、
出来るなら「綺麗なお部屋」で彼を迎えたい、
なんて思ってしまうんだけれど、それはどうなんだろう？？
というか、まあ、あたしは「かわいがられる」キャラじゃないから、
これはこれでアリなのかあ☆。

それから、こんなことも言っていた。

「本を書くにあたって、いろんな年代の女性のコトを知るために、
本を読んでみた。
で、小学生とかが読むような少女漫画を読んでビックリしました。
同じ年ぐらいの少年が読む漫画とは全然違って、
ものすごく心理描写が繊細で細かいんです。」

そういえば、昔誰かが同じようなコトを言っていたっけ。
「女性の心理を勉強するために女性雑誌や少女漫画を読んでいます」って。
それで、理香は逆に「男性心理を勉強するために男性向け雑誌を読むといいのか？」
なんて思ったりして、
理香が載っているような本をスクラップ保存用に買う時に、
他のページをすぐ捨てないで一通り目を通してから捨てるようにしてみようとか。
男性ビジネス誌を読むようにしようとか。
まあ、あんまり役に立ってる気はしないんだけれど・・・。

それに、そういえば、こないだお仕事の関連もあって、
今流行っている少女漫画「ＮＡＮＡ」を全巻読んでみたんだけれど、
確かに心理描写がとても細かくて、
「ああ、いいこと言うなあ！」っていうカンジの言葉がふんだんにちりばめられていて、
なんか、自分の感性が磨かれるような気がする。
うまくいえないんだけれど、「浜崎あゆみの詩を読んでいる」カンジ。
アレかな。

人を磨くのって、やっぱり人だと思う。
しかも、ただたんに人と沢山逢っていればいいってもんじゃなくて、
さまざまな年齢層、さまざまな職業、いろんな考え方に触れる出会い方じゃないと、
正直言ってあんまり意味がないような気がする。
さらに条件を付けると、「お客さん」じゃダメだと思う。
いや、「お客さん」立場でもいいんだけれど、
様々な立場で付き合っていくというのが一番磨かれると思う。
つまり、理香が親の会社を継いで、そのままエリート街道だったら、
正直、人とのつきあい方は一様になってしまったから成長出来ないと思う。
どっちかというと、今みたいに、「海の物とも山のものともわかんない」立場で、
偉い人から詐欺師みたいな人からいろんな人と出会って、
そして話をするのが良いんだと思う。

上の立場からモノをいうのは簡単だ。
人も言うことを聞くしね。
でも、下の立場から何か物事を成し遂げていくのは辛い。
理香は今の職業をやっていて、本当に良かったと思っている。

きっと、ホストさんも、まあご縁のない職業だからわかんないけれど、
いろんな人に逢って磨かれてきたんだろうなあ。
話の内容にはうなずける部分も多くて、面白かったよ。

（21th Dec. 2005)