サディスティックな神さま

神さまってのは、時に残酷だと思う。
というか、サドじゃないか、こいつ、なんて思うこともある。

聖書のヨブ記なんて気の毒すぎてとても読めたモンじゃないし。
「なにもあそこまで」って思ったりもする。
つか、あんた、神さまだったら、ちょっとは分かれよなー。
人間じゃあるまいし、そこまでしなきゃ人の本質見抜けないのかな？
それとも、全知全能の神さまは分かってやっていたのかしら？
人を痛めつけるのがお好きなのかしらん？
（ま、良い方に考えたとしたのならば、
「無知な人間を教え導くために、聖書に逸話として残さざるをえなくて、
わざと大げさに書いた。
或いはわざと大げさなコトをした。」
という風にとるのが正解だと思いますが☆。）

ぶっちゃけ、神さまがもし人間だったら多分責務に耐えかねるだろうな。
およそ人が思いつく限りの残酷なコトを越えたコトが世の中に起こったりするし。
もしあたしが神さまだったらとても人に与えられないよ、そんな不幸。

「神さまは人が耐えられる程の試練しか与えない」というけれど、
たまに自殺している人なんかを見るとそれもどうなんだかなーと思ってしまう。

ま。無神論者が「神は居ない」と思うのは、
多分そういうコトなんだろうな、と理解することは出来るんだけれどね。

とまあ前置きが長くなってしまったのだけれど、
しかしだからといって、世界がどう変わるわけでもない。

世界を変えるのは、自分自身。
心持ちが変わるだけで世界は一転するのだから。

というわけで、考えてみた。

そう。
勝利は、常に難しい。
そして、それはきっと、勝利を甘美なモノにするためのスパイス。

丁度、おぜんざいを作るときに、
お砂糖だけでなく、ひとつまみの塩を入れることによって、より甘みをますように、
塩辛い涙は、勝利の甘さを増すんだ。

だからね、落ち込まないで。
あなたの涙は、きっと次へのステップ。
大吉よりも、中吉の方が「良いおみくじ」とされるように、
貴方にはまだ上れる階段があるんだから。

（06th Dec. 2005)