人が言いたくないことは決して聞かない。
私のポリシー。

人が隠したがっていることは、
他人から見たらたいしたことじゃないかも知れない。
人が気にしているほくろが案外他人には気がつかれないものだったり、
人が気にしているダイエットが、他人にはどうでもいいことだったり。
でもさ、そんなこといいじゃん。
本人が嫌がっているんだから、触れないでおこうよ。

デリカシーのない人っていうのは最低だと思いません？

それに、なんでも話してしまうっていうのは、
あんまりいいことだとも思わないんだよね。
人前に出るのに最低限隠さなければならないパーツがあるわけで、
しかも相手との関係性によって、
キャミ一枚でいい人と、スーツで逢わなきゃならない人がいるわけで、
そういうのを使い分けるのが礼儀だとしたら、
人によって話の程度を変えるのは常識だと思うんだよね。

それを、例えば今日逢ったばかりで、
根掘り葉掘り聞くような人もイヤだし、
大事なことを喋ってしまう人もどうかと思うのね。

正直言うと、聞き出したくない。
秘密を知ってしまったと言うことは、責任を負うことでしょ？
あたし、そんな責任負いたくないし。
どっかでその秘密がばれたときにあたしが容疑者の一人にカウントされるのは
本当に耐え難い屈辱だと思う。
それに、知識として知っていると、
何か全然違う話題をしているときにうっかりでちゃわないとも限らない。
もともとそれ系の話題には最新の注意を払っていても、
全く関係のない話題の時で気を抜いていて、
一見なんの関連性もないような話なのによく考えると繋がっている、
なんてことだってあるわけだし。

どうしてみんなそうスヌーピーになりたがるのか全く分からない。
（注：スヌーピー＝人の秘密などを嗅ぎ回る人）
人との絆が欲しいのかな？
確かに秘密を共有するというのは連帯意識を産むのに有効だろうけれど、
極めてリスキーな方法じゃないの？

人がいいたくないことは聞かない。
それがあたしの主義なのよ。

そりゃあ人によっては是非あれこれ聞きたかったりする人もいる。
会話を続けたいから質問漬けにすることもあるし、
単純にその人についてもっともっと知りたいこともある。
でも、相手が聞かれたい以上のコトを察して、ラインを守ること。

いずれその人が私に喋りたくなったら、喋るでしょ。
それまで、果実が熟すのを待つようにじっくり待てばいいんだ。
ワインが深みを増すのを待つようにして待てばいいんだ。
そして、時間が経って口が開けるようになったときに、
もしも理香じゃなくて他の人に喋るならそれでもいい。
逆に遂に喋ることなく墓場まで持っていくならそれもよし。

彼氏とかでもそうじゃない？
色々聞くと五月蠅いから、敢えてちょっと突き放す。
それが長く付き合う秘訣よ。
親が口うるさいとイヤになるでしょ？
あれと同じ。

まあ、恋人の場合は、またちょっと特殊かな。
最初は、多少喧嘩するぐらいがスパイスになっていいので、
敢えてべたべたしたり、
細かく聞いて心配してるよというのをアピったり、
わざとちょっと切れてみたりっていうのもいいのかもしれないけれど・・・。

あたしは今忙しいし、
そういうぐだぐだやるのもめんどくさいから、
当分彼氏はいらないわ。
いつか余裕が出来て、
そういういちゃいちゃというかごちゃごちゃというか、
やりたくなったら、その時には彼氏作るよ。

あ、あと、彼氏が浮気してそうだったら突っ込まないことだね。
開き直られたらおしまいだし。
結果的に自分に戻ってきてくれればいいんでしょ？
もしも切り捨てたい相手なら思い切り調べ上げて、ねちねち問いつめて、
それで相手の浮気の所為にして別れればいい。
でも、もしこれからもつきあっていきたいのならば、
決して問いつめないこと。

その方が断然いい女だよ。