ランダムに動く人の群れは正にカオス。
或意味レースより難しいかもね。

マスの中のミクロをどこまで感じられるんだろう。
一人一人が、それぞれ何かの目的を持っている。
そして、その目的に応じて、どこかに向かっている。
或いは立ち止まっている。

一人一人にスポットを当てたら、たいしたことじゃあない。
よーく人間を観察していれば、案外心の中まで分かるものだ。

改札前でお財布を出そうとして立ち止まる人がいる。
電光掲示板の前で確認する人がいる。
もうじき到着する電車に間に合うために走る人がいる。
そんな行為も、周囲の状況がちゃんと見えていたら、
十分、予想範囲内でしょ？

でもね、雑踏になるとそうはいかない。
次々と立ち現れる圧倒的な人の数には根を上げてしまう。
どんなに神経を張りつめて周囲の気を読んでいても、
あんまりにも人が多すぎて、５分も絶たずギブアップ。

おそるべし。

けど、これを見切れるようになったとしたら、超人だよね。
忍者？スーパーマン？聖徳太子？
まあ、そこまで非現実的な話じゃなくて、
多分、普通にＦ１のレーサーさんとか、サッカー選手とか、
動体視力が必要な人はこういうの得意かもしれないなぁ。