信念

人を信じるのに疲れてしまう時もあったけれど、
最近はもう、
信じて裏切られたなら裏切られたでいいやと思っています。

自分がまっすぐ生きたいし、信じたいから信じるの。
別に、傷ついても構わない。
全てのリスクを考慮した上で、
騙されるなら騙されてもいいかと思うのです。

うじゃうじゃと溢れかえるこの地球の人々の
全てと知り合えたら幸せなことでしょう。
でも。それは不可能なこと。

せめて、私は、
この短い一生の間に出会えた貴方に、
優しさをプレゼントしましょう。

どう使うかは貴方の自由。

その一粒の優しさを、
一顧だにしないで、地面にうち捨てるもよし。
或いは、一口でかみ砕いて貴方の糧にするもよし。
その一粒を培養して、地平線に広がる緑の森にするもよし。

それは貴方のスキル。
或いはタイミング。

あなたが私の人生に
今後一切関わってこない人であっても構いません。
あしながおじさんのように、
私は勝手に「優しさ」を送りつけてあげましょう。
それが、一期一会のプレゼント。
見返りはいりません。

更に言うならば、
私と関わらなくなった瞬間から、
私は貴方を忘却の彼方に捨て去ります。
だから、何も心配しなくてよろしい。
私にとって、過去は、
全てを飲み込み変形させるブラックホール。
巨大なる「無」なのだから。

利用するならしてもらって結構。
ただ、欲を言うならば、
絶対に私に悟られないように利用してください。
少しばかり利口な私は、
あんまりあからさまだと、醜いと思ってしまうのです。
そして、私は、醜いことが嫌いなのです。